砂糖はあまり体に良くないからやめたいと思っても、なかなかやめられなかったりしませんか?
甘いものをやめようと思ったけど我慢できなくて、その結果食べすぎちゃった。
砂糖は高血圧や高コレステロールなどの原因にもなり中毒性もあるため、過剰摂取によって体の不調に影響してしまいます。
なので、砂糖をやめた結果、体の不調が改善して肌の調子が良くなったり、アレルギーが改善したり、精神が安定したりします。
それほど、砂糖は体の不調に大きく影響しているのです。
ここから、砂糖をやめた結果どうなるのかについて、詳しく解説していきますね。
砂糖をやめた結果体に起こる変化を解説!
日常生活の中で、お菓子を食べたりケーキを食べたりと、甘いものは欠かせない存在になることも多いですよね。
幸せな気持ちにさせてくれる甘いものは、たまに食べる分にはいいですが、なしではいられないほど依存してしまうことにもなりかねません。
そんな砂糖をやめた結果、心と体に起こる変化について、詳しく解説していきます。
〈体調が良くなる〉
まず、砂糖をやめたことによって、体調がよくなることがあげられます。
体が疲れにくくなり、寝付きや寝起きもよくなり、すっきり起きられるようになります。
体が疲れやすかったり、だるかったりするのは、砂糖の取りすぎが原因かもしれません。
砂糖は体の中に入ると血糖値が上がり、一旦はエネルギーレベルが高くなります。
特に栄養を吸収しやすい空腹時に砂糖を取ると、血糖値が急激に上昇します。
そうすると一気に上がった血糖値を下げようとしてインスリンが分泌され、それによって血糖値が急激に下がって低血糖になるんですね。
低血糖になると、脳はエネルギー不足と認識して「お腹が空いた」と勘違いして糖分を摂取するよう指令を出します。
なので、また砂糖を摂取して低血糖になり、もっと甘いものが欲しくなる、という悪循環になってしまうわけですね。
これが4日続くと糖質中毒になると言われています。
甘いものがいつも食べたくなるのはそういうことだったんだ。
疲れやすかったり、食後強烈に眠気やだるさに襲われたりするのは、低血糖が原因なんですね。
砂糖をやめたことで体がとても軽くなり、快適に過ごせるようになります。
〈肌の調子が良くなる〉
砂糖を一定期間やめた結果、肌の調子が良くなります。
しかし、中には砂糖をやめたら、逆にニキビができるなど肌が不調になることもあります。
砂糖をやめるとニキビができることもあるんだ!
それは、砂糖をやめたことによる好転反応だと言われています。
継続して砂糖を取らないことで、結果として肌の調子が良くなっていきますよ。
〈生理痛が緩和される〉
また、酷かった生理痛がなくなったという声も多数あります。
生理痛がなくなるなんてすごい!
生理前や生理中に無性に甘いものが食べたくなることってありますよね。
これは、女性ホルモンのバランスが乱れて、セロトニンという脳内物質が減少することで起こります。
セロトニンが減少するとイライラするため、体はセロトニン不足を補おうとします。
そのセロトニンを作るためにはブドウ糖が必要になるため、脳は甘いものを食べるように指令を出すわけです。
甘いものを食べろ!
甘い物の中でもチョコが食べたくなるのは、生理中に不足しがちなマグネシウムが含まれているためです。
砂糖を取ることで低血糖になり、体温が下がり、体が冷えることで生理痛が重くなるのです。
体の冷えが生理痛の原因だったんだ。
なので、砂糖をやめることで低血糖にもならず体の冷えがなくなって生理痛が改善されます。
砂糖を2週間やめただけでも生理痛がよくなってきたという報告もありますよ。
〈体重が減少する〉
砂糖を多く取っていた場合、摂取カロリーが少なくなるため、体重が減少する傾向があります。
1日の砂糖摂取制限量は約30gと言われていて、これは普段の食事から充分摂取できる量です。
脳に必要なブドウ糖は、炭水化物や芋などから体内で作り出せるので砂糖を取る必要はないんですね。
しかし、食事以外でジュースを飲んだり、お菓子を食べたりすると、砂糖の摂取量が多くなりがちです。
ジュースやケーキなどに含まれる砂糖の量を例にとってみましょう。
角砂糖の数 | 砂糖の量 | |
コーラ500ml | 14.1個 | 約56.4g |
アイスクリーム1個(100g) | 8個 | 約32g |
ショートケーキ1個(110g) | 7.5個 | 約30g |
スポーツドリンク500ml | 6個 | 約24g |
チョコレート1枚(50g) | 5.5個 | 約22g |
カステラ1切れ(100g) | 10.3個 | 約41.2g |
大福1個(70g) | 3個 | 約12g |
シュークリーム1個(70g) | 2.3個 | 約9.2g |
角砂糖の数で例えると、何気なく食べたり飲んだりしているものに、どれだけ砂糖が入っているのか一目で分かりますね。
これを見て、いかに日常で砂糖を取りすぎているのかがよく分かります。
コーラ500mlに角砂糖が14.1個も入っているなんてびっくり!
なので、カロリーも消費するより摂取量が多くなっていたのであれば、砂糖をやめたら摂取カロリーも減るので体重も減少します。
また、砂糖1gにつき3gの水を蓄えると言われています。
なので、砂糖をやめることで体に蓄えていた水分が外に出て、むくみもなくなります。
〈砂糖をやめたらアレルギーが治った⁉︎〉
今、2人に1人はアレルギーを持っていると言われるほど多くの人がアトピーや花粉症に悩まされています。
そんなアレルギーも、砂糖をやめたら治ったという体験談はかなり沢山あります。
アレルギーの原因は様々で、住環境だったり食べ物だったりしますが、やはり糖質の取りすぎが大きく関わっているようです。
辛い花粉症も、砂糖をやめてからなくなったという声もかなりありますよ。
砂糖を過剰摂取して低血糖になると、それを調整するために副腎からコルチゾールというホルモンが分泌されます。
それが続くと副腎が疲労して、コルチゾールの分泌が減少してしまうんですね。
コルチゾールには抗アレルギーの働きがあるために、結果としてアレルギーの悪化に繋がります。
なので、砂糖をやめたことで副腎が疲労することがなくなり、アレルギーも良くなるというわけです。
アトピーが改善されたという体験談も沢山あるよ!
花粉症もアトピーも辛い症状なので、それが砂糖をやめたことで改善するならすぐにでも実行したいですね。
砂糖をやめたことで精神的に落ち着く効果がある
砂糖をやめた効果として、感情のアップダウンがなくなり、精神的に落ち着いて穏やかになる傾向があります。
ストレスを感じた時に、甘いものを食べたくなりますよね。
それは、砂糖を取ると脳の視床下部を刺激して、ドーパミンやセロトニンなどの脳内神経伝達物質を分泌させます。
ドーパミンやセロトニンが分泌されると、幸せな気持ちを感じるんですね。
でも、幸せに感じる効果は一瞬だけで、すぐに低血糖になって気持ちが下がってしまいます。
脳は砂糖を取ることで幸福感を感じたことを覚えているので、また砂糖を欲するようになるんですね。
これが繰り返され、砂糖を過剰摂取するようになると砂糖依存症になってしまいます。
そうなると、甘いものをやめたらイライラしたり、落ち込んだりするため、食べないといられなくなってしまうのです。
そうすると、気持ちが上がったり下がったり起伏が激しくなってしまいます。
砂糖は「マイルドドラッグ」と呼ばれるほど中毒性が高いんだって。
なので、砂糖をやめたことによって感情のアップダウンがなくなり、イライラすることが少なくなります。
よって、不安やゆううつになる症状が緩和される効果も期待されます。
砂糖をやめたい時に役立つコツを6つご紹介!
では、砂糖をやめたいと思った時には、どうするのがいいでしょうか?
それは、とにかく甘いものを見ないようにしたり、代わりになるものを見つけたり、血糖値を下げないようにすることなどです。
砂糖は「マイルドドラッグ」とも言われるほど中毒性が高く、やめるのにはそれなりの準備が必要です。
なので、砂糖をやめたい時に役立つ6つのコツについて、詳しくご紹介していきますね。
〈1.甘いものを見えるところに置かない〉
とにかく目に見えるところに甘いものを置かないのが鉄則です。
近くに甘いものがあると、つい食べたくなってしまいます。
なので、自分の周りには甘いものを置かないようにしましょう。
〈2.厳しくしすぎない〉
あまり厳しくしすぎると、食べられないストレスからその後の過剰摂取につながる可能性があります。
私も以前砂糖を一定期間やめた経験があるのですが、かなりストイックにやっていたんですね。
そうすると、とにかく外食ができなくなってしまうんですよ。
友達と外で会っても食べる物がない、なんてこともあって、そうなると嫌になってしまいます。
なので、自分の中でここまでならOKなど、ルールを決めて長く続けられる工夫をしましょう。
〈3.代わりになるものを食べる〉
甘いものをずっと食べられないのも辛いので、自然の甘みのあるものやおやつになりそうなものを見つけるといいですね。
例えば、ナッツ類などはお腹にたまるので、空腹をまぎらわすのにもとてもおすすめです。
果物も果糖ではありますが、自然のものでビタミン・ミネラルが含まれているのでいいですね。
私は外出するとコンビニのスイーツがつい食べたくなるんですが、その時に炭酸水を代わりに買って飲んだら満足したのでおすすめです。
甘いものが食べたくなったら、気を紛らわすのに炭酸水は役立つアイテムですよ。
〈4.適度に運動する〉
適度に運動することで、緊張をほぐしてエネルギーが高まります。
それに、砂糖を取れないことによるイライラの解消にも役立つのでいいですよ。
〈5.低血糖にならないようにする〉
低血糖になると甘いものが食べたくなってしまうので、そうならないように注意してください。
食事の時は野菜から食べるようにすると血糖値が緩やかに上がるので、順番を考えて食べるようにしましょう。
食物繊維を多く含む野菜や全粒穀物(全粒パン、全粒粉パスタ、オーツ麦など)などから摂ることで、血糖値の上昇を抑えてくれます。
血糖値を上げやすい炭水化物などを後回しにして食べるようにします。
例えば、懐石料理だと、季節のお野菜が出てきて、煮物やお吸い物、お刺身、揚げ物などが出て、最後にご飯と味噌汁が出てきまよね。
このように食物繊維が豊富なものから順番にたべることで血糖値が急激に上がるのを抑えてくれるので、過剰なインスリンの分泌がさけられます。
また、料理をするのに甘みが欲しい時には、はちみつやメープルシロップ、羅漢果、アガベシロップを砂糖の代わりに使うのがおすすめです。
これらは、緩やかに体に吸収されるので低血糖になりにくく、血糖値を安定させてくれます。
〈6.食品ラベルを見るようにする〉
買い物をする時に、食品ラベルを見て砂糖を含んでいないものをなるべく選ぶようにしてください。
普段何気なく買っていると気づかないですが、調味料やドレッシング、冷凍ハンバーグやソーセージなど加工品のほとんどに砂糖が含まれています。
食品ラベルを見て、できたら「砂糖」「果糖ブドウ糖液糖」の表記のないものを選びましょう。
まとめ
- 砂糖をやめた結果、体調が良くなったり、体重が減ったり、生理痛が緩和されたりする
- 花粉症やアトピーなども、砂糖をやめた結果改善する傾向がある
- 感情のアップダウンがなくなり、精神的に落ち着いて穏やかになる傾向がある
- 砂糖は「マイルドドラッグ」とも言われるほど中毒性が高いので、やめるには準備が必要
- 砂糖をやめたいなら、見えるところに置かない、厳しくしすぎない、代わりになるものを見つけるなどの工夫をするとよい
砂糖を取ることで体でおきていることや、砂糖による弊害を知ることで、やめてみようという気持ちが高まりますね。
最初は辛いかもしれませんが、結果的にはいいことずくめなので、是非チャレンジしてみてくださいね。
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