最近山登りを始めました!リュックをよく使いますが、どのくらいの頻度で洗えばいいですか?
リュックを洗う頻度はワンシーズンに1~2回がベストです。ただし、背面など汗臭い臭いは、定期的に重曹を振りかけましょう。
リュックは両手が空くことから老若男女問わず、様々なシーンで使えて便利ですよね。
私は小学生の頃に初めてリュックを与えられて以来、通学、通勤、子育て中と人生を振り返ればリュックがいつも一緒でした。
背中に汗をかく夏場は汗臭が気になって高頻度で洗っていましたので、今思えば私のリュックはクタクタになっていた気がします…。
高頻度で洗うことは間違いで、リュックは洗うようにできていないため洗えば洗うほどダメになっていくのです。
この記事を読めば、リュックを洗う正しい頻度と素材別の洗いかた、気になるリュックのニオイの消臭法を知ることができますよ。
汗の臭いは気になりだすと、周囲にもバレていないか気が気ではないですよね。
人の近くに寄るのも気が引けてしまいます。そんなときは重曹を振りかけるだけで臭いが軽減されますよ!
手軽なのに効果抜群!コスパ最強の重曹を試さないなんてありえません!
リュックを洗うときは重曹を使えばニオイも除去できる
リュックを洗ってもニオイが取れないんですよね…もう替え時ですかね??
洗濯をすればたいていの汚れは落ちてくれますが、ニオイってけっこうしぶといですよね。
洗濯しても悪臭がするのであれば、そろそろ替えどきかな?と思ってしまいます。
しかし、諦めるのはまだ早いです!!あらゆる場所のお掃除に大活躍な重曹は、洗濯でも消臭効果が期待できます。
気になるニオイは重曹を振りかけるだけで、とっても簡単に消すことができます!
さあ!早速消臭方法を確認してみましょう!!
ニオイだけ消したい!方法は重曹をふりかけるだけ♪
気になるニオイはとっても簡単に消すことができます!こちらの方法を試してみましょう。
この方法は水を使わないため水洗いができない素材のリュックでも利用できます。
①タオルで拭く
濡らしたタオルに重曹をつけて、リュックの内側を拭きます。
②重曹を直接ふりかける
少し乾かし、直接重曹をたっぷり内側にふり入れます。
③大きい袋に入れて密閉する
ゴミ袋のようなリュックがすっぽり納まる大きさの袋に入れて、しっかり結び密閉します。
④一晩置く
袋に密閉した状態で一晩置くことであとは勝手に重曹が消臭してくれます♪
こんなに簡単であればいつでも気になった時にできそうですね。
重曹洗浄で除去できるのはニオイだけじゃなかった!
長期で使用しているリュックは内側のニオイや、べたつきが気になり、コーティングが剥がれてボロボロになってしまうことが多いです。
リュックの内側は防水を目的としたポリウレタンコーティングがされています。
長期に使っている場合にコーティングが取れてしまいニオイやべたつき、最終的にはコーティングがボロボロ取れてしまうのです。
重曹を使ってリュックを洗うと嫌なニオイ、べたつきはもちろん!コーティングが剥がれてボロボロになっている部分も除去できます。
しかし、これから説明する洗浄方法を使用すると、この防水コーティングが取れてしまいます。
コーティングを取りたくないと思っているあなたは、使用を控えた方がよいでしょう。
水洗いできないリュックもこの方法は使用できません。
【重曹で水洗い使用するアイテム】
- 洗面器などリュック全体が浸かる容器※洗面台でも可
- 重曹
- バスタオル
- 新聞紙
- ゴム手袋(手荒れが心配な場合は装着して作業しましょう)
リュックを洗う下準備も合わせて手順に入れたため手順が多めになりましたが、ほとんどが手洗い方法と一緒内容になります。
①外せるパーツ、付属品(紐や飾り)、クッション材など外せるものは全て外す
リュックやクッション材の劣化または傷の原因になりますのでなるべく外しましょう。
②リュックの表面のゴミやホコリをブラシで払う
③洗面器などに40℃前後のぬるま湯を張り、重曹を入れてよくかき混ぜる
熱湯を使用すると色落ちの原因となりますので40℃前後のぬるま湯がベストです。
④重曹水の中にリュックを入れて全体を浸し、押し洗いする
リュック全体が浸ったら20~30回ジャブジャブ押し洗いします。
揉んだりこすったりなどのゴシゴシ洗いは厳禁です!生地が傷む原因になります。
上から優しく押し、底に押し当てるように洗いましょう。
⑤一日程度つけ置きする(水洗いと違う手順となります)
重曹で洗う場合はつけ置きをして、成分をリュックに浸透させましょう。
⑥ブラシなどでこすり洗い
ボロボロになっている部分や汚れを洗濯ブラシや歯ブラシでこすり洗いします。
⑦水を入れ替えながらしっかりすすぐ
押し洗い後重曹水を捨てて、きれいな水を張り、汚れが出なくなるまでよくすすぎ洗いをします
⑧水気をとる
バスタオルで水気を切りますが、背面パッドなどの水分を吸収しやすい箇所は、手やタオルで軽く押して水気を取りましょう。
⑨乾燥させる
水滴が落ちてこなくなりましたら、日陰に移し、平干しします。
また、型崩れが起きないように新聞紙を入れて乾燥させましょう。
この洗浄方法後は防水加工0になりますので、登山グッズ専門店などで売っている防水コーティング剤を使いましょう。
重曹ってとっても優秀ですよね!なんでこんなに消臭パワーがすごいのか不思議ですよね?
実は、重曹が2つの作用を発揮することから消臭効果が高いと言われています。
重曹の消臭パワーのメカニズムを確認してみましょう!
重曹はこんなにすごい!2つの作用で悪臭を浄化
お料理でも利用される重曹がなぜニオイを取り除けるのか不思議ですよね。
重曹には「中和作用」「静菌作用」という二つの作用があります。
- 中和作用
- 減菌作用
この2つの作用があるためニオイを取り除くことができます。
■中和作用
重曹はアルカリ性の性質を持っていまして、また臭いニオイ代表の生ゴミや汗のニオイは真逆の酸性の性質を持っています。
アルカリ性の重曹と悪臭の酸性が合わさることにより中和し、無臭の中性へ変化させることができるのです。
トイレのアンモニア臭は重曹と同じくアルカリ性ですが、緩衝作用という特殊な作用で中性へと変化させることができます。
使用済みのオムツを運ぶ機会のあるママバックの洗浄にもピッタリです。
※緩衝作用とは物事の間に入って作用を和らげるクッションのような役割をするものを指します。
■静菌作用
雑菌が繁殖すると悪臭を放ちますが、重曹が雑菌の活動を抑えることで悪臭を防いでくれます。
また湿気を吸い取る作用もありますので、雑菌が繁殖しにくい環境を作ることからさらに消臭効果を高めてくれます。
知れば知るほど重曹の優秀さが分かりましたね!
リュックに関わらず、洗濯しても汗くさい洋服、ニオイが気になる生ゴミや下駄箱、どこがニオイの原因か分からないトイレも重曹があれば消臭できます。
リュックに関わらず臭い!と思ったら重曹をまいてみましょう!
リュックを洗う頻度は季節や汚れの状態で変えよう!
通学、お仕事、アウトドア、旅行、ママバックなどリュックの使い方は人それぞれです。
リュックの使用頻度や使い方次第で汚れかたも変わります。
リュックを洗う推奨頻度はワンシーズンに1、2回です。
なぜならリュックは洗濯するように作られていないため洗うたびにダメージを受けてしまうからです。
高頻度で洗ってしまうと劣化が早まり、寿命が短くなるおそれがあります。
汗や皮脂汚れが気になる夏場は月に1~2回の洗濯がおすすめです。
ショルダーストラップや背面パッドに浸透した汗や皮脂汚れを落とし、カビや菌の増殖を防止できるからです。
汚れを放置していますと、カビや菌が増殖し、生地が劣化するおそれがあります。
リュックの汚れで多いのがこの汗や皮脂ですが、その他にも付きやすい汚れや場所がありますので確認してみましょう。
リュックは基本背中に背負って使うのものなので汚れに気付きづらいです。
しかし、気付かないだけで意外とリュックは汚れています。
汚れたその時に対処すればカビや菌の増殖を防ぐことができます。
カビや菌が増殖する原因をよく理解し、対処していきましょう。
リュックの外側と内側は少しずつ汚れかたが違います。
放置は危険!リュックの外側に多い汚れは頑固3兄弟
リュックの外側が汚れる理由は以下の2種類が多いです。
- 汗や皮脂汚れ
- 泥や雨水、ホコリなどの自然界の汚れ
そして汚れる理由に多い汗、皮脂、泥は落としにくい頑固な汚れ3兄弟なのです。
頑固な汚れは放置しますと内部に浸透し、更に落ちにくくなりますので早めに対処しておきたい汚れです。
更に汗や皮脂汚れがカビや菌の増殖する1番の理由です。
背面パッドやショルダーストラップもしくは背負い紐の部分などは、服に浸透した汗や皮脂汚れがリュックのこれらの箇所に浸透します。
一見乾いてしまえば何ともないように見えても、実は汗や皮脂汚れを餌として菌やカビが増殖しています。
夏場は特に大量に汗をかくので注意が必要です!
汗がリュックに付着したと感じた場合は汗が付着した部分だけ洗う、または丸ごと洗濯をしたほうがよいでしょう。
背中や脇に汗をかきやすい体質のあなたは夏だけではなく、1年通して汗汚れを気にする必要があります。
リュックは背負って使うので気付かないうちに泥や雨水、ホコリなど自然界の汚れが付着しています。
夏に多いのが急な雨により濡れてしまった場合です。
雨水には菌が付着していますので、濡れてしまった場合は洗ったほうが良いでしょう。
リュックの内側はホコリや雑菌まみれ⁉食べカス注意!
リュックは外側だけではなく、内側も汚れています。内側に多い汚れは以下の通りです。
- リュック内に入っていた持ち物に付着したホコリ
- ペンのインク
- 食べカス
使い方よって汚れかたは様々ですが、持ち物に付着したホコリや食べカスは菌やカビの大好物です。
また内側の特に底部分は湿りやすいため、菌やカビの温床となりえますので特に注意が必要です。
私はリュックを開けっ放しの状態で背負っていることが多いんですよね…。
開いている部分から砂ぼこりが入ってしまうので、汚れの原因となりますので避けたほうがよいですよ!
結局汚れたらこまめに洗うが正解なのか?と思ったかもしれませんが、それは違います。
繰り返しになりますが、リュックは洗うたびにダメージを受けます。
1シーズンに1、2回が推奨頻度ですが、汚れかたによってはカビや菌の増殖を増やさないためにも洗濯が必要になります。
しかし、リュックの素材によっては洗える素材と洗えない素材が存在しますので確認してみましょう。
リュックを洗う方法は素材次第で異なる!違いを確認!!
リュックを洗う頻度が分かったところで、次はリュックを洗う方法を確認していきます。
実は、ほとんどの布製リュックは洗うことができます!
リュックを洗うときは、基本的には手洗いをおすすめします。 素材によっては洗濯機で洗えますが、型崩れを起こしたり、撥水加工が落ちることもあります。
素材に合わない方法で洗濯してしまうと、リュックの生地を劣化させてしまいますので注意が必要なのです。
素材別の適した洗濯方法を確認してみましょう。
素材別で違うおすすめ洗濯法をチェックしてみよう!
リュックは様々な素材でできているものがあります。
今回は多くのリュックに使用されている以下の7種類の素材を中心に説明していきますね。まずは、こちらの表と素材別の説明を見てください。
素材の種類 | 洗濯機 | 手洗い | 水洗い不可 |
ポリエステル | 〇 | 〇 | – |
ナイロン | 〇 | 〇 | – |
綿 | ✕ | 〇 | – |
帆布(キャンバス地) | ✕ | 〇 | – |
麻 | ✕ | 〇 | – |
革 | ✕ | ✕ | 〇 |
合皮 | ✕ | ✕ | 〇 |
■ナイロン、ポリエステル
水やダメージに強いため洗濯機で洗うことが可能です。
日常使いや汚れることが多いママバックやお子さま用のリュックにはこちらの素材がおすすめです。
しかし、付属品や装飾品が多い場合は注意が必要です。
洗う前に外せる付属品や装飾品はなるべく取り外すようにしましょう。
■綿、帆布(キャンバス地)、麻
綿などは水に強く、洗濯機で洗えるイメージですが、リュックに使われている場合は防水加工が施されていることが多いです。
そのため、洗濯機で洗うことで防水加工が取れて柔らかくなり風合いが変わってしまうこともあります。
加工を長持ちさせる意味でも洗濯機で洗わずに手洗いが良いでしょう。
注意が必要なのがデニム風のデザインなどの濃い色のリュックは色落ちしやすいので、個別で手洗いをしたほうが安心です。
■革、合皮
洗濯不可の素材です。水濡れでシミになりやすいため自宅では洗濯せず、日ごろのお手入れやクリーニングで対応しましょう。
日ごろのお手入れが負担になる場合は向かない素材です。また、天候が悪い日は使用を避けた方がよいでしょう。
合皮素材のリュックの中には水洗い可能の場合があります。商品案内や洗濯表示を確認して判断しましょう。
さて、素材別に適した洗う方法が分かりましたね。
次は、リュックを洗う手順を洗濯機、手洗い、水洗い不可素材の順でご案内していきます。
せっかく洗うからには汚れをしっかり落としつつもなるべくダメージを防ぎたいですもんね。
ご自身のリュックの洗濯方法に合わせて確認してみましょう。
下準備が肝心!洗濯機や手洗いなら付属品を外そう!
どんな作業も下準備が肝心です。こちらの内容は洗濯機及び手洗い方法に共通する部分です。
リュックについている紐は洗っているうちに結び目が締まって型崩れの原因になります。
アクセサリーは生地を傷つけてしまう可能性があるため面倒ですが外したほうがよいでしょう。
「クッション材」に使われているポリウレタンは劣化しやすい素材です。
洗濯機で洗う場合には特に注意が必要で、洗濯機の衝撃でボロボロに崩れてしまう場合があります。
下準備の大切なポイントは外せる装飾品は全て外すです!洗濯機で洗う場合はなるべく外すようにしましょう。
下準備が終わりましたら各洗濯方法の手順を見てみましょう。
洗濯機は楽な分リスクもある!脱水と乾燥機能はNG!!
洗濯機で洗える対象素材はナイロン、ポリエステル素材のリュックです。
洗濯機で洗えれば非常に楽ですよね!しかし、楽な分リュックがダメージを受けないように気を付ける必要があります。
以上のことを踏まえ洗濯機で洗うポイントを5つ紹介します。
- 洗濯ネットに入れて洗う
- 洗剤はおしゃれ着洗剤を使う
- 汚れがひどい箇所はブラシでやさしく擦り洗い
- 洗濯コースは「手洗いコース」すすぎ多めの脱水なし
- 色落ちしないかチェックする
①洗濯ネットに入れて洗う
洗濯ネットに入れることで型崩れ防止になりますので必ず入れて洗濯するようにしましょう。
②洗剤はおしゃれ着洗剤を使う
通常の洗濯洗剤は弱アルカリ性に対しておしゃれ着洗剤は中性となっています。
おしゃれ着用洗剤は通常毛や絹などのデリケート素材を洗濯する場合に使いますが、リュックを洗濯する場合にもおしゃれ着洗剤を使うとよいでしょう。
③汚れがひどい箇所はブラシでやさしく擦り洗い
汚れが目立つ箇所は洗濯機で洗う前に洗濯ブラシや使い古した歯ブラシなどでこすり洗いをしておきましょう。
おしゃれ着洗い用洗剤を少量つけて、やさしく擦ります。ゴシゴシ強く擦ると生地に傷つく原因となりますので気をつけましょう。
④洗濯コースは「手洗いコース」すすぎ多めの脱水なし
洗濯機によっては「ドライコース」「おしゃれ着コース」などコース名が違うかもしれません。優しく洗えるコースを選択しましょう。
またすすぎはいつもよりも念入りに行う設定にします。
⑤色落ちしないかチェックする
洗濯機で洗った際に色落ちをしてしまい、まだらになるなど色合いが変わってしまうと悲しいですよね。
色落ちをしてしまった場合は手洗いに切り替えるようにしましょう。
また、洗濯機の脱水機能は衝撃が強くリュックの型崩れや破損の原因になりますので使わないほうがよいでしょう。
洗濯機の乾燥機能も脱水機能と同じく使わないほうがよいです!
特にナイロンなどは熱に弱いため、チャックなどの金属類は高温になると変色や変形する可能性があるためです。
リュックを手洗いする場合はジャブジャブ洗う
手洗いのできる対象素材はナイロン、ポリエステル、綿、帆布(キャンバス地)、麻素材のリュックです。
手洗いのイメージはゴシゴシ洗うかもしれませんが、リュックの場合はジャブジャブ押し洗いします。
【手洗い洗濯に使用するアイテム】
- 洗面器などリュック全体が浸かる容器※洗面台でも可
- おしゃれ着洗剤
- バスタオル
①洗面器などに40℃前後のぬるま湯を張る
まずはリュックが浸かるくらいの洗面器などに40℃前後のぬるま湯を張ります。
リュックが入る大きさの容器がない場合は洗面台でもよいです。
②洗濯1回分のおしゃれ着洗剤を入れてよくかき混ぜる
ぬるま湯の中に洗濯1回分のおしゃれ着洗剤を入れます。
水の量に対して1%の割合で洗剤を加え、ぬるま湯をかき混ぜて洗濯液を作ります。
※水10ℓだったら100mℓで大さじ6~7杯くらい
③洗濯液の中にリュックを入れて全体を浸す
④押し洗いをする
リュック全体が浸ったら20~30回ジャブジャブ押し洗いします。
揉んだりこすったりなどのゴシゴシ洗いは厳禁です!生地が傷む原因になります。
上から優しく押し、底に押し当てるように洗いましょう。
押し洗いだけで落ちない汚れは、ブラシに洗剤を付けて優しく表面を擦って汚れを落とすようにしましょう。
⑤水を入れ替えながらしっかりすすぐ
押し洗い後洗濯液を捨てて、きれいな水を張り、泡や汚れが出なくなるまでよくすすぎ洗いをします。
洗剤が残っていると生地が黄ばむ原因となりますのでしっかりすすぐようにしましょう。
⑥水気をとる
泡が出なくなったら水から引き揚げて、バスタオルで水気を切ります。
背面パッドなどの水分を吸収しやすい箇所は、手やタオルで軽く押して水気を取りましょう。
逆さまにすると水が落ちてきやすいのでオススメです♪
デザイン性のあるリュックは部分洗いで対応!
水洗いできる素材であってもプリントが施されているリュックなどは注意が必要です。
プリント部分を濡らした場合、プリント部分の剥がれやデザインに傷がついてしまう場合があるからです。
せっかくのデザインが台無しになっては悲しいので、そのようなリュックには部分洗いで対応しましょう。
①洗面器などに40℃前後のぬるま湯を張り、おしゃれ着洗剤を入れてよくかき混ぜる
手洗い洗濯の時とは違いそこまで大量に洗剤液を作る必要はありません。
②洗濯液にブラシを浸す
ブラシは洗濯ブラシの他に使い古した歯ブラシ、乾いたタオルでも代用できます。
③リュックの汚れている部分をブラシで浮かす
ゴシゴシ洗うのはNGです!軽く生地の表面をトントンたたいて汚れを浮かしましょう。
汚れが浮き出てきたら、水で濡らしたタオルで汚れ部分を抜き取ります。
④乾いた布で汚れ部分を拭き取る
少しの汚れはケシゴムやメラミンスポンジでも落とすことができますよ。
水洗い不可のリュックもランドセルもお手入れ法は共通
対象素材は革や合皮などの水洗い不可な素材のリュックです。
お子さまのランドセルの多くが革や合皮を使っているため同様の方法でお手入れします。
基本的に、水洗い不可な素材のリュックに付着する汚れはカビや黒ずみが多いです。
これらを落とす場合は専用のお手入れアイテムが必要です。
【手洗い不可な素材のお手入れに使用するアイテム】
- 革専用ブラシ
- 乾いた布
- 革用クリーナー
- 革用クリーム
- 防水スプレー
①リュック表面をブラッシングしてゴミやホコリ、汚れを払う
リュックの表面についたゴミやホコリ、カビなどの汚れをブラッシングをして落とします。
硬いブラシですと傷を付けてしまうので柔らかい馬毛などのブラシがおすすめです。
②乾いた布で革用クリーナーを適量とり、全体に塗布していく
クリーナーで拭くことで汚れを浮かせることができます。
布は柔らかく、吸水性の高い綿素材がベストです。
専用のクロスもありますが、使い古した綿の肌着なども代用可能です。
ただパイル地の布はファスナーに引っかかることがあるため避けたほうがよいでしょう。
③全体にクリーナーを塗布後に乾燥させる
④クリーナー乾燥後、乾いた布で表面を一度拭き、ブラッシングする
クリーナーで浮き出た汚れを乾いた布で拭き取るとキレイになります。
布で取りきれない細かいホコリなどはブラッシングで落とします。
⑤ブラッシング後に革用クリームを塗布して保湿する
革用クリームの使う量の目安は1円玉大です。
つけすぎはべたつきやシミの原因になるため、使用量には注意が必要です。
クリームを塗るコツは薄く、円を描くように塗り広げていくことです。
革の種類にはクリームが原因で色落ちしてしまう場合があります。最初は目立たない部分でテストをしてから全体に使用するほうがよいでしょう。
⑥再度乾かす
クリームを塗った後は30分~1時間乾燥させます。
乾燥後に仕上げで乾拭きをすることで余分な油分を拭き取り、艶がアップします。
⑦乾いたら防水スプレーを全体にかける
防水ケアはシミや色落ちを防ぐことができるので革のリュックを使うのであれば行ったほうがよいでしょう。
防水スプレーは水濡れだけではなく、汚れ対策にもなりますのでとても便利です。
リュックから30センチほど離してリュック全体にスプレーします。
においがキツイので、屋外でスプレーすることをおすすめします。
スプレーした後は30分ほど乾燥させ、スプレーの成分をなじませます。
表面が乾いた後は、リュック全体を軽く拭きます。
目立たない部分に試しに水分を垂らしてみましょう!きちんと水をはじくならお手入れ完了です。
防水スプレーの防水効果はスプレーによりますが、だいたい1週間ほどです。
防水スプレーをかけていても、水に濡れてしまった場合はなるべく早めに水分を拭き取るようにしましょう。
終わりよければ全てよし⁉型崩れ防止は乾かし方が鍵!
洗濯機、手洗い、部分洗いを行ったリュックが対象です。
いよいよ洗濯の最終段階です!乾かしかたによりリュックの形が決まります。
型崩れをさせないようにしっかり乾かしていきましょう!
①ハンガーやポールなどで逆さに干して水気を切る
リュックを逆さにすることで、バスタオルでは切れなかった水気を落とせます。
②風通しのよい日陰に干す
長時間日向に干すと変色や日焼けを起こしますので、水滴が落ちてこなくなったタイミングで日陰に移動しましょう。
③リュックの中に新聞紙などを入れて形を整えながら乾かす
新聞紙は吸水性が良いので新聞紙を入れることで、形を整えながら乾かすことができます。
敷き詰めた新聞紙は、ある程度時間が経過したら交換するようにしましょう。
これでリュックの洗い方の説明は以上です!リュックの素材に合った洗い方を選択し、清潔な状態で長持ちさせましょう!
まとめ
- リュックを洗う推奨頻度は1シーズンに1、2回だが、汚れかたによってはカビや菌の増殖を抑えるためには洗濯頻度を増やす必要がある
- リュックは洗うようにできていないため高頻度で洗うと劣化してしまい、寿命が短くなってしまう
- 汗や皮脂汚れ、ホコリ、食べカスなどをエサにして菌やカビは増殖し、放置するとリュックの生地が劣化する原因となる
- リュックの素材に合った洗濯方法で、ほとんどの布製リュックは洗うことができる
- 革や合皮製のリュックは水洗い不可なため、お手入れ専用アイテムが必要になる
- 正しい洗いかたが出来ていても間違った乾かしかたをすると型崩れの原因になるので注意が必要
- リュックを洗ってもニオイが取れない場合は重曹をつかえば簡単に消臭することができる
- 重曹は中和作用と静菌作用の2つのはたらきで生ゴミ、汗臭、アンモニア臭などの悪臭を無臭に変換し、雑菌の増殖を抑え消臭効果を発揮することができる
日常使いからアウトドアまで幅広く活用されるリュックは意外とデリケートな作りだったことが分かりましたね。
あなたのリュックの素材に合った洗濯方法でキレイな状態を保ちましょう!
重曹はリュックだけではなくニオイが気になった箇所全般で消臭効果を発揮しますので色々使ってみてくださいね。
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