オフィスでのパソコン作業は、ワークデスクを使うのが主流かと思います。
しかし家では、床に座った方がリラックスできて好きだという人も多いのではないでしょうか。
一方、「ずっと床に座っていると疲れるかもしれないから、心配なんだ。」という声も聞こえてきます。
床に座ってパソコン作業することには、メリットもデメリットもあります。
パソコン作業を床に座ってやることに迷いがあるあなたは、まずそのメリットとデメリットをよく知ることが大切です。
重視するべきポイントがわかり、あなたにとって、床に座るのと椅子に座るのではどちらが合っているのか決めることができます。
床に座ることで姿勢が乱れやすくなりますが、姿勢を保ちやすいおすすめの座椅子や机も紹介します。
パソコンのとき床に座る?背筋が伸びる座り方はどれ?
床に座ってパソコン作業すると、リラックスできるかなあ。でも、だらけそうな気もする…。
作業を床に座ってするのは、あなたにとってどんなメリット・デメリットがあるかを知って床でパソコン作業するかどうかを決めましょう。
パソコン作業のとき床に座るメリットとデメリット
パソコン作業を床に座ってやるメリットを一言で表すと、「自由度が大きい」です。
自由であること以外にもメリットはあります。
床に座ってする作業でも、パソコンを置く机や座椅子などの家具を必要とする人が多いと思います。
しかし背の高い机や椅子と比べると、片付けたり端に寄せたりするのがとても楽にできます。
つまり掃除が楽にできるということで、これは大きなメリットです。
使うのは小さめの家具になるので家具代がかなり安く抑えられるのもうれしいことですね。
もう一つ、経験がないとなかなか気付けないメリットをお伝えします。
部屋は広い方がいいというのはだれもが思うことですが、なかなか理想の広さの部屋は手に入りません。
ところが、床に座ることで目線が低くなるので部屋が広く感じられる効果があるのです。
使う家具も高さが低いので上部に大きな空間ができ、圧迫感が少なくなります。
かなり魅力的なメリットだと思いませんか?
もちろん、床に座ってパソコン作業することにはデメリットもあります。
床に座ると骨盤が傾きやすくなり姿勢が悪くなってしまいます。
姿勢が悪くなった結果、猫背になったり腰痛になったりしてしまいます。姿勢はあなたの体調にも大きく関わってきます。
また、集中力が続かず作業効率に悪影響を及ぼすことも考えられそうです。
配線や家具の隙間にホコリが溜まりやすいので、床に直置きするとパソコン内部にもホコリが入りやすく故障の原因にもなってしまいます。
パソコンでの作業を床に座ってやる場合のメリットとデメリットをご理解いただけたましたか。
あなたが何を重視するかが床に座る決め手となる!
あなたは、パソコン作業を床に座ってやることに迷いがありますか?
下の7問にYes、Noで答えてみてください。
あなたがパソコン作業を床に座ってやることを考えた方がいいかどうかわかります。
- 作業内容は比較的簡単なものが多い
Yes・No - 部屋の掃除はできるだけ簡単にしたい
Yes・No - 自分の手が届くところに資料を広げたい
Yes・No - 姿勢はよい方だと思う
Yes・No - 頻繁に部屋のレイアウトを変えたい
Yes・No - 作業中はあまり立ち歩かない
Yes・No - 椅子より床に座る方が好きだ
Yes・No
Yesが多かったあなたはパソコンでの作業中、床に座ることを積極的に考えてみるとよいでしょう。
座り方と体への影響を知る!あなたに合った座り方は?
床に座るときも椅子に座るときも背筋を伸ばした座り方ができれば体に負担がありません。
あなたが背筋をまっすぐに座れる座り方を探してくださいね。
座り方としては腰に負担が少ない正座とあぐら
イラストの正座は、骨盤や背骨をまっすぐに立てて格好よく座っていますね。
正座はずっと背中を伸ばして姿勢を保っていられれば、腰への負担が少なくてよい座り方だといわれています。
ただしみなさんご承知のように膝や足首には無理があるので、長く正座していると脚がしびれてしまうのです。
また、正座していても背中が丸まってしまえば膝や足首だけでなく腰にも悪い影響を及ぼしてしまいます。
あぐらについてはどうでしょうか。あなたは姿勢よくあぐらをかけますか?
股関節が柔らかい人は骨盤をしっかりと立てて背骨を伸ばしてあぐらをかけます。それならば、床に座っても姿勢を保てるので安心です。
しかし股関節が硬いとうまくあぐらがかけません。どうしても背中が丸まり腰に大きな負担がかかってしまいます。
体に負担がかかる長座やななめ座り
長座して背中をまっすぐに伸ばすのは簡単ではありません。
長くこの座り方をしていると、腰や首に負担がかかったり背中が張ったりしてしまいます。
パソコン作業の時にも長座はしない方がよいですね。
ななめ座りは、なんとなく楽な座り方だと思っている人がいるかもしれません。
安定して座れる気がしてやってしまいがちなのです。
しかし体が左か右に傾くので、骨盤や背骨がゆがむ可能性がとても大きいことを知っておいてください。
しかもいつも決まった方に崩していませんか?崩すのは、あなたの体の傾きに関係しています。
同じ傾き方で座り続けると体の傾きはより一層大きくなってしまいます。
どうしてもななめ座りをしたいときには、意識的に時々左右を入れ替えて座るようにしましょう。
もちろん姿勢にも十分気をつけてくださいね。
他にも座り方はありますが姿勢は悪くなりがち
女の子座りとは少し変な名前の座り方ですが、男女の骨格の違いのため、本当に男の子はこの座り方が苦手だそうです。
いずれにしても背中は丸まりがちになってしまう座り方です。
小学校の時にはよく体育座りをさせられたのではないでしょうか。
しかし、実は背骨をまっすぐに保てないので子どもたちの体にも悪影響がある座り方だといわれるようになってきました。
私の同僚で、仕事に行き詰まってくると椅子の上に体育座りをする人がいました。
その人には考えるために必要なポーズだったのでしょうが、やはり背中が丸まるのでよい座り方ではありません。
なかなか体に負担が少なくて、しかも集中して作業ができる座り方はないことが分かってきたと思います。
床に座ってパソコン作業するには意識的に姿勢をよくして座る必要があるのです。
パソコン作業を床でやるときの座椅子おすすめ3選!
座り方がいろいろあるのは分かったよ。でも、体に負担がない座り方はあるの?床に座ってパソコン作業はやめようってこと?
確かに姿勢に気をつけながら床に座って、長時間パソコン作業するのは思った以上に疲れることです。
無意識のうちに体によくないといわれる姿勢になってしまっていることも多くなってしまいます。
しかし魅力もたくさんある床に座ってのパソコン作業、ここで諦めないでください。
体に負担のない座り方をサポートしてくれる座椅子があります!
座椅子を使うと姿勢が保ちやすくなり、かなり疲れ方も軽減されます。
どんな座椅子がパソコン作業にふさわしいのか考えていきましょう。
姿勢を保つために欠かせない座椅子の条件はこれ!
床に座ってある程度集中して仕事をしたいあなたは、是非座椅子を用意してください。
安定して体を支えてくれる座椅子を使えば、あまり苦労せずに姿勢を保って作業ができるはずです。
座椅子を購入するときに確認する点をお知らせします。
リクライニングをはじめさまざまな機能がついている座椅子もたくさんあります。
座り心地と機能や予算をしっかりチェックして、あなたにぴったりの座椅子を選んでください。
あなたの床座りをサポートしてくれるおすすめの椅子
<ニトリ コンパクト低反発座椅子(マルプGY)>4,990円(税込)
ニトリらしく、とてもリーズナブルなのに14段リクライニングもついています。
伸ばせば長座布団としても使えるので、作業に疲れたときにはそのままごろっと横になることもできるすぐれものです。
座面は低反発ウレタンフォームが使われていて座り心地がしっかりとしています。
<タンスのゲン 1人がけ肘掛け収納ポケット付き 14段階リクライニング>8,540円(税込)
分厚い座面にはポケットコイルを使用しているので作業用としてちょうどよい、固めの座り心地です。
楽に脚を伸ばせて座りやすい座面の高さです。
背もたれは立体クッションを使っているので深く座っても浅く座っても安定感があり、作業がしやすいでしょう。
背面には14段階のリクライニングがついています。しかも肘かけがついているので、楽に立ったり座ったりできるのもこの座椅子の長所です。
肘かけの外側に、リモコンなどを収納できるポケットもついています。
<山善 回転座椅子 IHZYTV-52(SGR)>12,999円(税込)
お尻のくぼみ部分が深く、ゆったりと座れるのでとても気持ちよく座れます。
しかも6段階のリクライニングがついていて、ヘッドリクライニングも14段階の調節ができるので、自分の好みに合わせられます。
座面が左右に回転するので、方向を変えて楽に立つことができます。疲れた時には体を回転させることで、リラックスもできそうですね。
椅子を回転させる部品の高さもあるので座椅子としては座面が高いタイプです。したがって、膝を曲げて楽に座れます。
特徴がある三種類の座椅子を紹介しましたが、あなたの体と好みに合うかどうかは座ってみなくてはわかりません。
まずは実物を見て、あなたが姿勢良く座るサポートをしてくれる座椅子を探しましょう。
座椅子があれば、床に座って作業しても疲れにくそうだね!どの座椅子にしようかな!
「座椅子を買う予算がないよ!」と悲しんでいるあなたは、クッションやバスタオルを工夫して使って、姿勢よく座る方法を開拓してみてください。
工夫次第でなかなか座り心地のよいお手製の座椅子ができますよ。
パソコン作業を床でやるときの机を選ぶポイント4つ
座椅子を買ったら、パソコンを置く机も欲しくなっちゃった。どんな机がいいのかなあ?
パソコンを床に置いて作業をやることは、あなたの姿勢のためにもパソコンの管理のためにもよいことではありません。
床に座椅子を置いてゆったりと座り膝の上にパソコンを載せて作業するスタイルもありますが、長時間だとやはり疲れます。
姿勢を保つため作業を効率よく進めるためそしてパソコンをホコリなどから守るためにも、机の購入をおすすめします。
机の高さは座椅子の座面の高さと大きく関わりますので、できれば一緒に購入をおすすめします。
別々に買うときには、椅子の座面の高さや机の作業面の高さをしっかりと測りましょう。
床に座るので、机もロータイプのパソコン用机が購入の対象となります。高さが調整できたり折りたためたりする机もあります。
いずれにしてもロータイプのパソコン用机は、比較的サイズが小さい商品が多いようです。
しかしノートパソコンならば奥行き45㎝以上、デスクトップであれば60㎝以上は必要ですから選ぶときには気をつけましょう。
作業スペースの広い机を求めるならば部屋の角に置くL字型タイプも考えてみてください。
パソコンをホコリから守るためにも、あなたの部屋にあったロータイプの机を使いましょう。
収納用の棚や引き出しがついているロータイプの机もありますから、じっくり吟味してください。
「座椅子を買う予算がないよ!」と悲しんでいるあなたは、頑丈な箱を探してくるという案はいかがでしょうか。
今は少なくなってきているようですが、ビール瓶が入っているプラスチックケースはひっくり返すととても頑丈な机になりますよ。
まとめ
- 作業を床に座ってするのは、あなたにとってどんなメリット・デメリットがあるかを知って床でパソコン作業するかどうかを決めましょう
- パソコン作業を床に座ってやることのメリットは、自由であること。掃除が楽だったり部屋が広く感じたりすることもメリット
- パソコン作業を床に座ってやることの最大のデメリットは、姿勢が悪くなってしまうこと
- 床に座るときの座り方にはいろいろありますが、姿勢が悪くなってしまう座り方が多いので注意が必要
- 座椅子に座ると姿勢が保ちやすくなり、疲れ方も軽減される
- パソコン用の机は、姿勢を保つためにも作業を効率よく進めるためにも役立つのでおすすめ
床に座ってパソコン作業してみたいと思っていただけたでしょうか。
もちろん「座るときの姿勢を保つ」という大きな課題はあります。
しかし畳でもフローリングでも、床に座ったりごろりと横になったりしたときの気持ちよさは格別です。
お家でのパソコン作業なのですからあなたにぴったりの心地よい環境を作って、気持ちよくパソコン作業ができるようにしてくださいね。
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