新現代病とも言えるパソコン腱鞘炎(けんしょうえん)は誰でも経験する可能性があります。
パソコン腱鞘炎にならないように気を付け、腱鞘炎になっても症状を悪化させないためにも予防グッズを使ってみましょう。
あなたも指や手首に痛みを感じて病院に行ったら、先生に「腱鞘炎ですね。患部をなるべく動かさないで過ごしてください。」と言われたかもしれません。
学校の授業や仕事においてパソコン操作は必要なことで指や手首を動かさず…なんて日常生活では結構難しいですよね。
予防グッズは家電量販店や雑貨販売店、インターネット通販など様々な場所で買うことができ、シンプルものから可愛いものまで種類も豊富です。
今回はパソコン腱鞘炎を予防するための対策やどのようなグッズがあるのかをご紹介します。
パソコン腱鞘炎の予防グッズを使って疲労軽減しよう
腱鞘炎なる前にグッズを使って予防し、腱鞘炎になっても軽い痛みのうちに手首の疲労を軽減してあげましょう。予防することであなたのパソコン作業がより快適になります。
腱鞘炎とはどういう症状なのか確認してみましょう。
腱鞘とは、筋肉と骨をつなぐ腱がなめらかに動くために支える滑車の働きする組織であり、腱鞘炎とは腱鞘と腱が擦れあって炎症する病気です。
パソコン腱鞘炎で痛みがでるのは主に手首、親指の付け根、指の関節です。
最初のうちは少し痛いけれど我慢できる範囲の痛みなので「そのうち治るだろう」と放置しがちです。でも放置すると鞄や買物袋を持つときも痛くなってくるんですよ。
腱鞘炎は症状が軽くても放っておくと悪化することもあり、繰り返せば慢性化します。最悪の場合は手術が必要になったり指が動かなくなったりする侮れない病気です。
痛みが消えないようであれば整形外科に行って診察を受けてくださいね。腱鞘炎ではなく関節リウマチなど別の病気が潜んでいる場合があります。
私は腱鞘炎を長年繰り返していて、親指の付け根や人差し指の関節が痛くならない日のほうが少ないくらいです。
職場の上司に「腱鞘炎は職業病だからしょうがないよ。諦めてね。」と言われたこともあります。
今ならパワハラな発言ですが、それくらいパソコン作業をする人にとっては身近な病気です。
便利なグッズは1日でも早く使っておくべきですね。パソコン作業における手首や指の負担を減らすため、もっと早く予防グッズを使えばよかったと後悔しています。
パソコン腱鞘炎はリストレストで予防できる!
リストレストはパソコンやキーボード、マウスの前に置き腱鞘炎の原因となる手首の負担を軽減するための予防グッズです。
パームレストという名前で売られていることもあり、どちらも手首から手のひらまでをのせて使います。
リストレスト・パームレストを使うことによって、パソコン作業による手首の疲労を軽減したり、腱鞘炎になるのを未然に防げますよ。
インターネットで検索してもたくさんあってどれを選べばいいか迷ってしまいますが、リストレストを選ぶコツは「高さ」「素材」「滑り止めの有無」です。
①高さ
リストレストの高さが低すぎても高すぎても、手首に負担がかかります。
数mmの違いですが、長時間使うと大きな違いになるので、こだわって選ぶといいでしょう。
②素材
ジェル素材、低反発のもの、クッション性があるものなどがあります。
触ってみて手触りや手首の沈み具合が好みのものを選びましょう。
③滑り止めの有無
使っているうちに前にズレて、毎回置く場所を直す必要があるのはストレスです。
机に面する場所に滑り止めがついているものを選ぶといいでしょう。
インターネットで購入したけれど合わなかった、買いなおして損をしたとならないように一度試してから購入したいですね。
家電量販店に行くとサイズ感や手触り、柔らかさを直接確認できるサンプル品がありますので、足を運んで実際に触ってみてください。
リストレストは主にノートパソコン・キーボード用とマウス用がありますので、ご紹介する商品を参考にあなたの好みに合わせて選んでみてくださいね。
ノートパソコン・キーボード用
ノートパソコン・キーボード用のリストレストはパソコンやキーボードと同じ幅であるほうが何かと便利です。
選ぶポイントは手首を置いたときの柔らかさが自分の好みかという点です。黒色の商品が多いですがレザー調や木製の商品もあります。
自宅で使うならカラフルな色やデザインで選んでもいいですね。ぬいぐるみ風のリストレストは癒しグッズとして女性に人気がありますよ。
マウス用
マウス用は名前のとおり、マウスを動かす場所の手前に置いて使うグッズで、おすすめはマウスパッドと一体になっているリストレストです。
Bluetoothなど無線接続でケーブルがないマウスは光沢がある机の上では反応が悪い時があります。
マウスパッドと一体になっていればマウス操作もスムーズで手首の負担も軽減できるため人気の商品です。
イラストが描かれていたり、リストレストの部分が肉球になっていたり、遊び心がある商品も多いですよ。
パソコン腱鞘炎に使えるサポーターは100均でも買える
腱鞘炎になってしまったときに利用できるサポーターは100均にもありました。
<ダイソー>
・手首用サポーター4種(S、M、Lサイズ、竹炭入りフリーサイズ)
・指用サポーター(フリーサイズ)
<キャンドゥ>
・手首用サポーター(フリーサイズ)
サポーターは主に医療用やスポーツ用として売られていますがパソコン腱鞘炎にも利用できます。手ごろな値段で試すことができるのは嬉しいですね。
先にお話ししたとおり私はパソコン腱鞘炎を長年繰り返しています。
ダイソーで購入した指用のサポーターをつけながらこの記事を書いています。
文字の打ちづらさはありますがつけない時より痛みが和らいでいるので効果を感じることができています。
指用サポーターはナイロンとゴムでできており、通気性もいい商品です。パソコン腱鞘炎だけではなく、ちょっとした手作業のときにも使えます。
手首用サポーターはポリエステルとゴムでできており、指用サポーターと同様に伸縮性があります。
若干の動かしづらさは感じるものの、痛い部分を保護しながら症状を和らげてくれるのは嬉しいと思いました。締め付けが強いと感じたときは利用を控えてください。
パソコンを使っていて指や手首に違和感を感じはじめたら、100均の絆創膏などが並んでいるコーナー付近を探してみてくださいね。
100均のサポーターを使う際はパッケージに書かれている注意事項を読んでください。
パソコン腱鞘炎の対策は予防グッズと正しい姿勢で
パソコン腱鞘炎にならないための対策として、姿勢を正してパソコンを操作するというのも大事なことです。
ノートパソコンは軽くて持ち運びもしやすく、場所も取らないので多くの方が利用されていると思います。
ノートパソコンは机に置くとディスプレイの位置が低くなります。そうするとディスプレイを覗き込む形になり姿勢を悪くしがちですよね。
理想は足の裏を床にきっちりつけ、背筋を伸ばし、ひじは90℃に曲がる位置でパソコン操作ができる姿勢です。
理想の姿勢をつくるため、わざわざ机や椅子を買いなおす必要はないですよ。
外付けの液晶モニターを使っても、ノートパソコンスタンドというグッズを使っても理想の姿勢をつくることができます。
どちらも簡単にディスプレイの位置を高くできるのでパソコン腱鞘炎の対策をすることができます。
ノートパソコンスタンドはパソコンについているカメラの位置も高くなるのでzoomなどのテレビ会議の際、あなたのお顔を正面から映してくれるというメリットもあります。
私はこのノートパソコンスタンドを半年ほど前に購入してからずっと使っていますが、姿勢がいい状態でパソコン作業ができています。
パソコンに傾斜をつけることでマウスパッドの横のスペースに手首を置いても自然な角度をキープできるんです。
手首の痛みを感じることはほとんどなくなったので、そう考えると腱鞘炎対策になっているんですね。
デスクトップパソコンなど外付けキーボードを使っている場合は後ろのツメを立てて使うと、傾斜がついてノートパソコンスタンドと同じような役目をしてくれます。
適度に休憩をとってパソコンから離れることも対策のひとつ
パソコン操作をしていると時間が経つのを忘れて、気づいたら何時間もパソコンの前にいた!という経験も少なくないはずです。
キーボードで文字を打ちマウスを動かし続けると、どうしても指や手首を酷使することになるので疲労がたまっていきます。
疲労を減らしてあげることも大事な対策になります。
1時間に1回、5分くらいはパソコンの前から離れて休憩しましょう。
手首をやさしく振ってみる、腕を真上にあげて伸びをするなど軽くストレッチをすることも必要なことです。
指や手首の強張りや負担を減らすためだけでなく、肩こりの予防にもなります。
リストレストやサポーターなどの予防グッズを取り入れて、パソコン腱鞘炎になるのを未然に防ぐことが何より大事なことです。
まとめ
- パソコン腱鞘炎は誰でも経験する可能性がある
- 腱鞘炎になっても悪化させないために予防グッズの使用をおすすめする
- 腱鞘炎は症状が軽くても放置すれば悪化し、繰り返せば慢性化する
- 最悪の場合は手術が必要だったり指が動かなくなったりする
- リストレストを使うことで手首の疲労を軽減し、腱鞘炎になるのを未然に防ぐことができる
- リストレストにはノートパソコン・キーボード用とマウス用がある
- パソコン腱鞘炎に使えるサポーターは100均でも買うことができる
- 姿勢を正してパソコンを操作することはパソコン腱鞘炎の対策になる
- 液晶モニターやノートパソコンスタンドを使えば簡単に理想の姿勢をつくることができる
パソコン作業による腱鞘炎は予防できますし、予防グッズを使用することでパソコン作業が快適になります。
痛みを感じる前に気になるグッズを購入してあなたの指や手首を守ってくださいね。
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