家庭菜園を始めてみたいけど、具体的なやり方がわからないのよね。
あなたが家庭菜園初心者であれば、野菜を栽培するうえでやるべき作業をカレンダー形式で把握しておくのがおすすめです。
カレンダーに沿っていつ・どの作業をするのか予め計画しておけば、初心者でも効率よく野菜を育てられるようになりますよ。
どのタイミングで何の作業をするのかわからないまま闇雲に進めてしまうと、元気に育つはずだった野菜たちが枯れてしまうかもしれません。
家庭菜園を始めるなら、あなたと野菜の双方にとって実り多いものにしたいですよね♪
カレンダー形式で作業を把握することに加え、基礎的な種まきの方法とプランター栽培についても知っておくと役立ちます。
この記事を読めば、きっとあなただけの素敵な家庭菜園を作れますよ♪
家庭菜園はカレンダー形式で計画すれば初心者でも簡単
家庭菜園は、初心者であればカレンダー形式で作業スケジュールを立てておくと、簡単に野菜作りを楽しめますよ。
計画を練るのは苦手だし、なんだかハードルが高そう…。
私も計画的に物事を進めるのが苦手なので、あなたの気持ちはよくわかります。
しかし、家庭菜園は季節や月ごとの大まかなスケジュールを把握しておけばよいだけなので、計画を立てる難易度は低めです。
これから詳しく説明していきますので、ぜひ私と一緒に学んでいきましょう!
季節ごとの特徴と作業を知って家庭菜園を楽しもう♪
家庭菜園は、季節ごとの周期とそれに合わせて発生する作業を、カレンダー形式で把握しておくことがポイントです。
やるべきことをカレンダーに沿って把握しておくと、初心者でも計画的に野菜作りを楽しめるようになりますよ。
季節ごとの作業を把握するだけでいいなら、私にもできる気がする!
まずは春・夏・秋・冬、それぞれの季節の特徴をおさえておきましょう。
春:家庭菜園スタートにおすすめ!
春は一般的に、1年の農作業を開始する季節といえます。
そのため、あなたが家庭菜園のスタートを切るのにおすすめの時期ともいえますよ。
種をまくために畑の除草をしたり、害虫対策をしたりするなど、やるべき仕事がたくさんあるため、計画的に作業を進めていく必要があります。
夏:収穫作業と並行して秋野菜の計画も
夏は野菜がよりよく育つように枝葉を整え、梅雨対策として害虫を駆除したり、雑草を処理したりと作業に手を取られる時期です。
また、台風が多い時期なので天候に気をつける必要があります。
夏野菜の収穫とともに、秋野菜を育てる計画も進めていくのがおすすめです。
秋:寒暖差が大きいため植え付けのタイミングが重要
9月はまだまだ残暑が厳しいため、日中の気温が30℃を超える日もあります。
日中は30℃を超えていても朝晩は冷え込むことがあるため、寒暖差が大きい時期です。
そのため、種を植えるタイミングを見極めることが重要になってきます。
種植えが1日ずれただけで、収穫日が1週間も変わるような状況になりかねないので、注意が必要ですね。
冬:野菜によっては収穫のタイミングが訪れる
冬は基本的に種を植える作業がほとんどありません。
しかし、秋に植えた野菜の中には冬を越した翌年3月頃の収穫となる野菜もあるでしょう。
そのため、寒冷対策としてビニールでカバーするなどの手間がかかります。
収穫する野菜がない場合、今後の家庭菜園の計画を立てたり、土中に残った野菜の破片を取り除くなどの土壌整備をしたりすると、その後の栽培をスムーズに進められますよ。
季節や月ごとのおすすめ野菜と育て始めの時期を紹介!
季節ごとの大まかな作業がわかったら、次はどのような野菜を育てるのがおすすめなのかを見ていきましょう。
季節ごとにおすすめの野菜を把握しておくと、より家庭菜園の計画が立てやすくなりますよ。
初心者向けの野菜はあるのかな?
初めて家庭菜園をつくるあなたでも比較的育てやすい野菜を紹介しているので、安心してくださいね。
四季と絡めた月別のおすすめ野菜を把握して、計画的に家庭菜園を楽しみましょう♪
春(3~5月)におすすめの野菜
3月 | にんじん、じゃがいも |
4月 | いんげん豆、春菊、ピーマン |
5月 | トマト、シソ、ゴーヤ |
春は1年を通して天候も気温も安定しているため、育てられる野菜がたくさんあります。
春に植えて夏以降に収穫できる野菜が多く出回る時期でもあり、春菊やシソといった葉物野菜からトマトなどの実野菜、じゃがいもといった根菜とバリエーションが豊富です。
家庭菜園初心者でも種や苗から育てて、失敗せずに収穫まで育てられやすいのも春に植える野菜の魅力ですね。
夏(6~8月)におすすめの野菜
6月 | オクラ、枝豆、きゅうり |
7月 | 長ネギ、芽キャベツ、トウモロコシ |
8月 | ブロッコリー、カブ |
夏に植えた野菜は、秋から冬に収穫時期を迎えるものが多いです。
しかし、生育が早いオクラやキュウリ、カブなどであれば、植えてから1~2か月で収穫を楽しめますよ。
野菜の状態を良くするためにも、適正な温度管理は重要です。
特に夏に野菜を植える場合は、気温が高過ぎることが最大の懸念点です。
収穫までどうかきちんと管理してくださいね。
秋(9~11月)におすすめの野菜
9月 | ルッコラ、キャベツ |
10月 | チンゲン菜、小松菜、リーフレタス |
11月 | そら豆、玉ねぎ |
春、夏と暖かい時期が続き、気温が下がる秋に差し掛かると育てられる野菜がないのでは?と思うかもしれませんが、秋に植えられる野菜も意外にあります!
キャベツや玉ねぎといった野菜は、長い時間をかけてゆっくり生長し、冬または春に収穫時期を迎えます。
年明けから翌年の春頃と収穫時期がとても長いので、焦ることなく、ゆっくり収穫を楽しめますよ。
ルッコラやリーフレタスなど、栽培を始めてから1か月ほどで収穫できる野菜があるのもうれしいですね♪
冬(12~2月)におすすめの野菜
12月 | さやえんどう |
1月 | 大根 |
2月 | ミョウガ、ナス |
他の季節と比べると、冬に栽培できる野菜は少なくなっているのがわかりますね。
地域によっては厳しい寒さが続くため、寒さに強い野菜を選ぶのがポイントですよ。
大根は寒い環境を好むため、冬に植えても問題なく育ちます。
ミョウガは球根を植えれば寒い時期は土の中で育つので、寒さにも耐えられますよ。
家庭菜園をカレンダー形式で行うなら種まきが基礎!
家庭菜園で育てやすい野菜を月ごとのカレンダー形式で紹介しました。
次は、実際に野菜を育てるにあたって覚えておきたい、基本的な種まきの方法を紹介しますよ。
え!種をまくのに方法なんてあるの!?
種は土に埋めればOK!というイメージがありますよね。私もそうでしたが、実は種まきにはいくつか方法があるのです。
種を適当にまいてしまうと、育つはずだった野菜がきちんと育たなくなってしまうかもしれません。
私と一緒に種まきの方法を知って、カレンダー別の野菜たちで実り豊かな家庭菜園を目指しましょう♪
種まきには3種類ある!育てる野菜に合った方法を選ぼう
種まきには次の3種類があります。それぞれの違いも紹介しますね。
- すじまき
- 点まき
- ばらまき
すじまき
すじまきとは、1本の溝に沿って等間隔に種をまいていく方法です。具体的な手順は次の通りです。
- 土の上に支柱などで深さ0.5~1cmの溝をつくる
- 溝に種が重ならないようにして置いていく
- 溝に土をかぶせて、手でしっかりと押す
溝に種を置く際の間隔や、種にかぶせる土の量は野菜によって変わってきますよ。
3.の手順の通り、土と種をしっかりと密着させると発芽率が上がります。
春菊や小松菜などの葉物野菜や、にんじん、カブといった小さい種に適したまき方です。
点まき
点まきとは、一定の間隔をあけて数粒ずつ種をまいていく方法です。
主に背丈が高くなったり、根っこが大きく育ったりする野菜は点まきで種をまきます。やり方も紹介しますね。
- ペットボトルのふたや空き缶などを利用して、土にくぼみをつける
- くぼみの中に種を2~3粒ほど置く
- 種の上に土をかけ、手でしっかりと押す
こちらも発芽率を上げるために、種と土を密着させましょう。
ただ土をかけるだけだと、雨が降ったときに土が流れてしまい、種が浮き出てしまう可能性がありますよ。
オクラ、トウモロコシ、大根、枝豆など背丈が高くなる野菜の種は点まきしましょう。
ばらまき
ばらまきとは、その名の通りパラパラとばらまくように種をまく方法です。
やり方はとても簡単。土の上に直接種をふりかけて、軽く土をかぶせるだけでOKです。
すじまきよりも一度にたくさんの種をまけるため、労力が少なくて済むのが特徴です。
私が想像していた種まきの方法は、この労力が少なくて楽そうなばらまき一択でしたよ(笑)
ルッコラといった小さめの葉物野菜に向いているまき方ですね。
自分で苗を育てるならポットまきに挑戦しよう♪
カレンダー形式で紹介した野菜の中には、苗を植えて育てる野菜もありますよ。
自分で苗を買ってくると荷物になりそうね。
そのように思ったあなたには、自分で苗を育てることもおすすめです♪
苗を育てるときは、ポットまきというやり方で種をまきます。
ポットまきとは、文字通りポットに種をまいて苗を育てることを指します。
ポットにもさまざまな種類がありますが、ここでは苗を育てるのに適した「ポリポット」と「エコポット」を紹介しますね。
ポリポットは安価&繰り返し使えるため経済的
ポリポットとは塩化ビニール製でできた、苗を育てるためのポットのことです。
価格が安いうえに繰り返し使えるため、経済的なのがうれしい点ですよ。
ただし、繰り返し使うために洗浄・消毒したり、置き場所を確保したりするのに手間がかかるのが欠点です。
植え付けの際はポットから苗を出すため、根を傷つけないように慎重に扱う必要があります。
エコポットはそのまま植えられる&環境にもやさしい
エコポットとは、土にかえる自然素材で作られたポットです。
育てた苗をポットごと植えられるため、植え付けの手間が少なく、根を傷つけずに植えられますよ。
植えてから大体1~3年程度で分解されるため、環境にもやさしいのが嬉しいですね。
また常に新品の状態で使うため、ポリポットのように洗浄・消毒する必要もありません。
その他にも保温性に優れ、通気性や水はけも良いため苗の根が育ちやすいなど、いいことづくめです。
お値段はポリポットよりも張りますが、その分メリットが多いため許容範囲と言えるのではないでしょうか。
複数の野菜の苗を育てたいときはポリポット、1種類の野菜に限る場合はエコポットなど、あなたの都合に合わせて使い分けをするのもいいですね。
自分で育てた苗を植えるときは、きっと感動もひとしおですよ。
興味を持ったあなたはぜひチャレンジしてみてくださいね!
家庭菜園はカレンダー形式ならプランター栽培も可能!
家庭菜園をカレンダー形式で行えば、プランターでもほぼ1年中野菜を栽培できます。
畑がなくてもプランターで野菜を育てられるのは嬉しいな♪
予め畑にできるような土地があったり、マンション住まいで庭がなかったりなど、状況はさまざまですよね。
ここではカレンダー形式で家庭菜園を始める際に、プランター栽培に向いている野菜や使うプランターについて紹介します。
「うちには畑がないから…。」というあなたも、プランター栽培で手軽に家庭菜園を楽しみましょう♪
プランターを使って1年中栽培できる野菜5選を紹介
ここではプランター栽培におすすめの野菜を5つ紹介します。
どの野菜も時期をほとんど気にせずに育てられるため、プランター栽培にぴったりです!
これからそれぞれの野菜について詳しく紹介していきますね。
ラディッシュ
ラディッシュには、「二十日大根」という別名もあります。その名の通り、種まきから1か月ほどで収穫できますよ。
害虫にも強いため、家庭菜園初心者でも簡単に育てられます。
育てるのに適した温度は20℃前後のため、比較的温暖な地域であれば1年中種まき可能ですね。
寒冷な地域では3~9月頃に種をまくようにしましょう。
ほうれん草
ほうれん草もプランター栽培ならほぼ1年中育てられますよ。
私はほうれん草=冬の野菜というイメージを持っていたので、1年中育てられるのはとても意外だなと思いました!
種まき後、1か月程度で収穫できるのもうれしいですね。
寒冷な地域でしたら4~10月頃に種をまくのが適しています。
ミニにんじん
ミニにんじんとは、その名の通りにんじんを小型に改良した品種で、食用部となる根の大きさは5~10cm程度となっています。
イメージがわかない場合は、よくハンバーグの付け合わせにグラッセとして出てくる小さいにんじん、と考えるとわかりやすいと思いますよ。
ミニにんじんは、小さいながらもカロテンや各種ビタミン、葉酸や食物繊維などを豊富に含んでおり、栄養価の高い野菜です。
収穫までには3か月程度かかりますが、ほぼ1年中種まきできるため、他の野菜と一緒に育てるのがおすすめですね。
寒冷な地域では3~7月頃に種まきするのがおすすめです。
水菜
水菜は土と水があれば簡単に育てられるため、家庭菜園初心者にもってこいの野菜です。
種まき後、1か月程度で収穫できるようになりますよ。
おひたしやサラダ、鍋ものなど、さまざまな料理で大活躍する野菜なので、自分の家で収穫できたら大助かりですね。
種まきは比較的温暖な地域では3~10月頃、寒冷な地域では4~9月頃に行いましょう。
スイスチャード
スイスチャードは地中海原産の野菜で、赤や黄色などカラフルな茎や葉脈といったおしゃれな特徴がありますよ。
日本にもスイスチャードに近い品種はありますが、ほぼ1年中栽培できるため「不断草」という総称で呼ばれています。
種まきは比較的温暖な地域では3~10月頃、寒冷な地域では5~8月頃が適しており、1か月程度で収穫できます。
味はほうれん草と似ていますよ。そのため、ほうれん草の代わりにスイスチャードを使って料理もできますね。
私の近所のスーパーには売っていないので、もし家庭菜園でスイスチャードを育てていたら、周りの友人に自慢してしまうと思います(笑)
プランター栽培はよく食べる野菜だけではなく、近所では買えない珍しい野菜も育てられるのがいいですね♪
使うプランターは育てる野菜に合ったサイズを選ぼう!
プランター栽培に使うプランターは、あなたが育てたい野菜に合ったサイズを選ぶのがポイントです。
野菜同士の間隔を広く空けた方がいいのか、どのように根が生長していくのかなどによって、適したプランターのサイズは変わってきますよ。
以下にサイズの目安をまとめた表を掲載しますので、プランター選びの参考にしてみてくださいね。
容量 | 横幅 | 奥行 | 深さ | |
大 | 30L以上 | 50~65cm以上 | 20~30cm程度 | 20~30cm以上 |
中 | 15~30L程度 | 20~50cm程度 | 20~30cm程度 | |
小 | 10L以下 | 20~40cm程度 | 10~20cm程度 | 10~20cm程度 |
先ほど紹介したラディッシュ、ほうれん草、ミニにんじん、水菜、スイスチャードであれば、小か中サイズのプランターでOKです!
何かと便利な中サイズでおすすめのプランターも紹介しますね。
室内よりも、どちらかというとベランダで野菜を育てるのに適したサイズですよ。
底にすのこが付いているため、排水がスムーズにできて根腐れしにくい仕組みになっています。
ちなみに、大サイズのプランターでは栽培期間が長く、大きく育つ大根やナスなどが向いていますよ。
プランター栽培は、場所を取らないのでどこでも簡単に楽しめるのが嬉しい点です。
小さいプランターでも栽培できるため温度管理がしやすく、ベランダやキッチンなどでも手軽に始められます。
特に葉物野菜や一部の根菜は、ほぼ一年中種まきができるうえに生長が早く、収穫まで短期間で済みます。
気になったあなたは、カレンダー形式で計画を立てながらプランター栽培に挑戦してみてくださいね!
まとめ
- 初心者が家庭菜園を始めるときのポイントは、季節ごとの周期とそれに合わせて発生する作業をカレンダー形式で把握しておくこと
- 家庭菜園で育てる野菜は、季節の気候や特徴にあったものを選ぶのがよい
- 基礎的な種まきの方法には、すじまき、点まき、ばらまきの3種類がある
- 野菜の苗を買ってくるのが面倒な場合は、自分で苗を育てるポットまきもあり
- ポットまきには繰り返し使えるポリポット、もしくはポットごと植えられるエコポットがおすすめ
- プランター栽培なら、初心者でも小スペースで手軽に家庭菜園を楽しめる
- プランター栽培にはラディッシュやほうれん草など、1年中育てられる葉物野菜や根菜がおすすめ
- 育てたい野菜に合ったサイズのプランターを選ぶ必要がある
家庭菜園初心者のあなたでも、カレンダー形式で計画を立てれば簡単に野菜を育てられる気がしてきたのではないでしょうか。
計画を立てたら、忘れないようにカレンダーに書き込んでおくといいですね。
ぜひ素敵な家庭菜園を目指して、予定をいっぱいにしましょう♪
あなただけの家庭菜園づくりを楽しめることを、心からお祈りしています。
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