パッケージを開封した電池の保存方法として、セロハンテープを電極に貼り、絶縁することがおすすめです。
なぜかというと、セロハンテープなどには絶縁素材が使われているからです。
セロハンテープを使った実際の保存方法を以下でわかりやすく説明していますよ。
電池をストックしているというあなた。実はそれって結構危険なんです。
正しくストックできていないと、電池がショートする恐れがあり危険なのです。
私も全く電池の正しい保存方法を知らなかったので、雑多になった状態の電池は大変危険であると知り、驚きでした。
電池をうまく保管できず、ごちゃごちゃになってしまうことに悩むあなたも解決できるようにわかりやすくまとめました。
曖昧な電池の保存方法が、この記事を読むことでスッキリできることでしょう。
電池の正しい保存方法はセロハンテープで絶縁すること
電池の正しい保存方法ってどんななんだろう?
常に身近にあって、生活にも欠かせない電池。以下で正しい取り扱い方法を解説していきます。
電池を安全に保存するにはセロハンテープで絶縁する
使っていない電池の保存方法は、セロハンテープで電極部分(+、-)を覆うことが重要です。
電極を完全に覆うようにぐるぐると巻きましょう。セロハンテープのほか、ラップやビニールでも絶縁状態にできます。
電極の面が広いボタン電池は、電池全体を覆うようにしましょう。
セロハンテープは絶縁素材のため、電池の保存方法として適切であり、電池がショートすることを防げます。
電池を複数むき出しのまま同じケースや缶などに入れ、誤った保存方法で保管すると、短絡(ショート)し液漏れのリスクがあり非常に危険です。
液漏れとは?
液漏れとは、電池から電解液が漏れ出していることを言い、電池表面がヌルヌルとしたり、白く粉をふいているように見える状態です。
また、液体が表面についている状態のみではなく、電池が錆びていたり、膨らんで変形している場合も液漏れが進んでいるのです。
液漏れは未使用品でも起こりうるもので、使っていない電池のほうが起こりやすいとされています。
もし、放電状態のまま長時間放置すると、電池内部でガスが充満し、最終的に電池が破裂する恐れもあります。
また、液漏れしている電池に触れることで、以下のような危険性があります。
- 液体に触れると、皮膚が溶けたり、やけどのようになってしまう
- 口に入ると頭痛や嘔吐を引き起こし、目に入ると最悪の場合失明の恐れもある
このような理由があり、電池は絶縁して保管するのが大切なのです。
今でこそ私自身もわかったように説明していますが、以前までは電池を剥き出しのまま、電極の向きも考えずにストックしていました。
なんと恐ろしいことをしていたのかと、思い返すとゾッとします…。
マスキングテープやガムテープは絶縁には向いていない
セロハンテープ以外に、身近にあるテープとなると、ガムテープやマスキングテープなどもありますね。
マスキングテープやガムテープなどは、セロハンテープよりも燃えやすく、万が一発火した時にとても危険です。
マスキングテープは粘着力が弱いので剥がれてしまうことも考えられます。
ガムテープは布製でもクラフト製でも樹脂より燃えやすいため、絶縁効果はありますが、避けるほうがよいでしょう。
以上の理由から、絶縁は可能ですが、使用はあまりおすすめしません。
液漏れしてしまったときの対処で素手はNG
もしも電池が液漏れしてしまった場合の対処の仕方についてもご紹介します。
液漏れは手に触れると皮膚が解けたり、失明や化学火傷の危険性があります。そのため、絶対に素手では触らないこと!
液漏れしている電池を片付ける時に、直接電池に触れてしまった場合など、シチュエーションに応じた対処法を覚えておきましょう!
- 目や皮膚についた場合→すぐに水で洗い流して病院へ行きましょう
- 床や家具についた場合→ゴム手袋を装着して優しくふき取る
- コンピューターなどについた場合→濡らしたティッシュや綿棒などでふき取る
電池が液漏れしてしまった際は、まずはあなたの安全を第一に、身体に付かないように十分注意して片付けを行うようにしましょう。
誤った電池の扱い方による液漏れのリスクを減らすために、次では正しい電池の保存方法を具体的に紹介しています。
絶縁は大事だと知っていて、既に実践されているあなたにも役に立つ情報ですのでぜひご覧くださいね。
使いかけの電池の保存方法5点に注意!未使用品も紹介
新品未使用から使いかけの電池、使い切った電池の保存方法や正しい扱い方について、解説していきます。
さらに、電池を保管するときに便利なグッズもあるので紹介していきます。
未使用の電池は使用推奨期限を守る!ストックは最低限
パッケージに使用期限を書き、ラベリングしておく保存方法がおすすめです。
未使用の物について大切なことは以下の2点です。
- パッケージに記載されている使用推奨期限を守ること
- フィルムを剝いでしまわないこと
2点守ればよいのであれば、そんなに負担ではないですね。
ところで、なぜパッケージに使用推奨期限が記載されていると思いますか?
正解は、記載されている期限が過ぎると、電池の液漏れなどのトラブルが起きる可能性があるからです。
期限が過ぎた電池は、劣化が進んでしまい、自然放電によっていつの間にか残量がなくなり使えなくなっていることもあります。
ですので、普段から電池の使用頻度が少ないという場合は、ストックしすぎないようにすることがポイントです。
災害用の電池も、期限を確認して、期限が切れる前に新しいものと交換できるようにしておきましょう。
併せて、これは新品に限らずですが、異なる極同士の接触を避けて保管しましょう。
電池をそのままの状態で保管すると、ショートしてしまいます。ケースに極の向きを揃えて立てて保管したり、仕切りを付けるなどの工夫をするとよいです。
使いかけの電池の注意点は5つ!保管時は絶縁が重要
使っていないときは入れっぱなしにしない
オフシーズンのリモコンや、あまり使わない家電、おもちゃなどは、使っていない期間中は電池を抜いておきましょう。
電池入れっぱなしにしていると、使いかけの電池でも過放電で液漏れや錆びに繋がってしまいます。抜いて保管しましょう。
裸の電池は、密閉袋などを活用して小分けにし、抜いた日を記入しておくと、使用途中の中でも新しいものと古いものの見分けがつきやすいです。
保管温度は10-25℃
高温多湿や直射日光のあたる場所は危険なので、避けましょう。
暑い場所での電池の保管は、電池の寿命を短くしてしまうことや液漏れに繋がります。
暑い場所がだめなら冷蔵庫にいれておくのは?
冷蔵庫での保存もNG。間違った保存方法です。冷蔵庫内は湿度が高く、庫内と室温との差により、電池が結露し錆びることもあるため、やめましょう。
金属類の近くで保管しない
アクセサリーやコインなどの小さいものや、金属類と一緒に保管しているあなた。それはとても危険です。
金属類と同じ場所で保管するとショート(短絡)し、電池が破裂したり、液漏れを起こす可能性があります。
新品、未使用問わず、電池は金属類とは分けて保管するようにしましょう。
新品の電池と一緒に保管しない
誤った保存方法としてよくあるのは、新品未使用の電池と混在させてしまうことです。
未使用の電池と使いかけの電池は、一緒に保管すると液漏れが起きることがあります。
ごちゃつきがちな電池の保管には、このような電池ケースを活用するのもおすすめです。
プラスチックで絶縁素材の収納ケースです。電池を簡単にきれいに収納することができますよ♪
テープやラップで絶縁する
何もせずにそのまま剥き出しで保管すると、電池が破裂するなどのトラブルが起きます。
そのため、使いかけの電池の保存方法として絶縁することがとても重要です。
特に、ボタン電池ショートしやすいため、保存方法には注意する必要があります。 ボタン電池も乾電池同様に、両面にテープを貼って保存します。
電池は空気に触れると放電してしまいます。そのため、空気を抜いて密封できる袋に入れておくと、安全性が増しますよ。
電池の残量が少ないまたは捨てるときの方法
電池を捨てる際も、すべての電極にテープなどを貼り付けて絶縁するのが重要です。
テープを貼るときは、プラスとマイナス極のどちらの電極も完全にふさぐというところが大切なところ。
電池を使い終えることは、電気がなくなることではありません。電池を使用する機器を動かせるほどの電気が残っていないだけで、電池自体には電気が残っているのです。
電池同士がショートすると、短時間の微量の電流でも爆発の危険性があります。
電池が原因の大きな事故がありあました。それは、2018年大阪府吹田市のホームセンターで、使用済みのボタン電池が発火原因とされる火災です。
営業開始前の火災だったため、けが人はいなかったとのことですが、建物が全焼するほどの火災でした。
あんなに小さなボタン電池ひとつでも、大きな災害をもたらすことがあるのです。身近な電池が大きな火災の原因にもなってしまいます。
正しい保存方法、処分方法を知って取り扱うことが非常に大切です。
また、未使用の電池でも、使用途中だったとしても、破棄するにしても、まずは絶縁することが、電池を扱うにあって重要であるとわかりましたね。
セロハンテープだけでなく、ラップでも絶縁は可能です。あなたの身近にあるもので、電池を安全に取り扱いましょう。
電池の保存方法は缶やプラスチックなどのケースでOK
電池はケースに入れておくと、バラバラにならずに保存できて良いでしょう。
ケース保存方法もいくつかあり、金属缶のケースや、普通のプラスチック容器などが保存方法として多いのではいないでしょうか。
金属缶などのケースの場合、万が一乾電池、ボタン電池自体のテープでの絶縁が外れた際に、金属を介してショートする恐れがあります。
しかし、缶などの金属製は強度が高いため、もし電池が破裂しても入れ物の外側までは響きにくい点がメリットとして挙げられます。
一方で、プラスチックケースでは、プラスチックは絶縁素材のため、容器を介してのショートが起きません。
しかし破裂した際に容器が壊れる恐れは缶のケースに比べて高いと言えます。
ジップロックなどの密閉できる袋での保存方法もあります。通常であれば、ジップロックも大いに保存袋として重宝します。
ですが電池が破裂すると、ジップロックは強度的な問題があるというリスクを理解しておきましょう。
そして、電池を保存するにあたっては、絶縁していることが何よりも大事です。
絶縁した状態であれば、ご紹介したような方法で保管しておけます。
しかし、電池は自然に放電しているため、長期間保存することはおすすめしません。電池は使いたいときに買うのがよいです。
まとめ
- 電池を開封したあとの保存方法は、絶縁することが最重要
- 絶縁の方法はセロハンテープで電極部分(+、-)を覆う
- マスキングテープやガムテープなどは、セロハンテープよりも燃えやすいためおすすめしない
- 期限が過ぎた電池は、劣化が進んで使えなくなってしまうため、普段から電池の使用頻度が少ないという場合は、ストックしすぎないようにすること
- 冷蔵庫内は湿度が高く、庫内と室温との差により、電池が結露し錆びることもあるためNG
- 電池は金属類とは相性が悪く、ショートを起こしやすいため、新品、未使用問わずアクセサリーなどの金属とは分けて保管する
- 電池を捨てる際も、すべての電極にセロハンテープなどを貼り付けて絶縁する
- 金属缶などのケースの場合、金属を介してショートする恐れがあるが素材の強度が高いため、もし電池が破裂しても入れ物の外側までは響きにくい
電池の保存方法をご紹介しましたが、あなたは正しく保存できていますか?
電池の処分方法については、お住まいの自治体で指定があるでしょうから、ホームページをご覧になってください。
小さな電池ひとつでも、扱い方を誤ると、大きな事故に発展してしまいます。
電池を正しく取り扱い、適切な保存方法で保管し、使いたいときに使えるように備えておきましょう。
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