大根をホール買いをすると少しだけついている大根の葉。
あなたは使う派ですか?それとも捨てる派ですか?捨ててしまっているという方、意外と多いのではないでしょうか?
大根の葉は調理次第で危険性はなく、安全かつ美味しく食べられます。それに栄養たっぷりで便利な食材なのです。
私は個人的に大好きでお味噌汁の具にしたり、炒め物に散らしたりして常食しています。
大根の葉は危険・汚いと考えているあなたもこの記事を読むと捨てるなんてもったいない!と思ってもらえると思います。
大根の葉は農薬が怖いんじゃない?今まで捨ててしまっていたけど…本当のところどうなのかしら?
気になる大根の葉の危険性、農薬やシュウ酸の害、安全な食べ方や栄養価、絶品レシピなどについても分かりやすく解説していくぞ!
大根の葉は危険?3つの害と安心安全な食べ方2つを紹介!
大根の葉を食べるのは危険なのでしょうか?そもそも食べられるのでしょうか?
結論からいうと、大根の葉は食べることができます。工夫をすることにより、農薬の害などの不安なく安全に食べることも可能です。
大根の葉の害は農薬やシュウ酸やナトリウムなどがある
大根の葉が危険と言われる理由は大きく分けて3つあります。1つずつ解説していきます。
- 農薬の害
- シュウ酸の害
- ナトリウムの害
〈農薬〉
大根は土の中に埋まっている実の部分より、外に出ている葉の部分にたくさんの農薬がかかっているのは想像できますよね。
実際に大根の実の部分より、葉の部分の方が農薬が残留しやすい傾向にあります。
葉の形も棘がありギザギザしていますよね。この形状も残留農薬の原因になります。
知っているかい?日本の野菜の農薬使用量は世界トップクラスなんじゃよ。
そうなの?日本の野菜は比較的安全なんじゃないの?国産野菜だからと信用しきっていたわ!!
日本は温暖な気候で湿度も高く、病害虫が発生しやすい国です。そのため、品質低下を防ぐ目的で農薬をたくさん使用しています。
気をつけないと、残留農薬はアトピーの原因になったり、自立神経にも悪影響を与えるんじゃよ。
〈シュウ酸〉
シュウ酸とは野菜に含まれるアクの素になっている成分です。ほうれん草やたけのこにも多く含まれる成分で、食べたときに感じるあの苦い成分です。
このシュウ酸を多量に摂取することにより、ミネラル成分が尿路に石をつくることで尿路結石を引き起こします。
〈ナトリウム〉
普段は食塩から摂取しているナトリウムですが、大根の葉にも多く含まれています。
過剰摂取になるとむくみやのどの渇き、高血圧や胃がんのリスクにもつながります。
基礎疾患があり塩分制限のある方や、妊娠中の女性などは注意が必要です。
これらの成分を過剰に摂取することで危険性はありますが、多量に摂取しなければそれほど神経質になることはないようです。
ただやはり、量は少なかったとしても、悪いと分かっていれば避けたいものですよね。
特に農薬については、大根の葉に限らず健康な食生活を営むうえで私たちが気をつけていきたい課題です。
安全に食べるためにアク抜き必須!約3分茹でるだけ!
大根の葉は農薬など付着している可能性があるから、捨てるなんてもったいないことをしなくてもひと手間加えるだけで安全に食べられますよ。
では、早速安全に食べられる方法を2つ紹介していきます。
1.アク抜きをする
農薬やシュウ酸の害を避けるお手軽な調理方法はズバリ!「アク抜き」です。
普段から私たちにはおなじみの調理法ですね。
特にシュウ酸は熱に弱く2~3分ゆでて、水に浸すだけで除去することができます。
アク抜きの仕方には2種類あります。どちらかやりやすい方でやってみてください。
方法①鍋でゆでこぼす
- 鍋にたっぷりのお湯を沸かす
- 塩をひとつまみ入れる
- ゆであがったら冷水で洗う
方法②電子レンジでチンする
- 耐熱容器に大根の葉を入れる
- 600Wで2~3分ラップをしてからチンする
- 冷水で洗い水気を絞る
とても簡単に害を防ぐことができますよね。ちょっとしたひと手間で大根の葉の害を防ぐことができます。
これからほうれん草や大根の葉を調理する前には、必ずアク抜きをするのを忘れないようにしましょう。
大根の葉を買ってきたらアク抜きをして農薬を落とそう!
2. 自分で育てる
なんといっても自分で育てたお野菜は美味しいし安心ですよね。育てる楽しみもあり毎日が楽しくなりそうです。
今回は狭いベランダでも簡単に大根を育てる方法を紹介します。ポット型の幅をとらないプランターでミニ大根を育ててみませんか?
農薬の害を気にせずに美味しい葉っぱも、もれなく収穫してくださいね♪
自分で育てれば、入手困難な安全な大根の葉を思う存分たっぷりと食べることができる!夢のような毎日を過ごせますね!
プランターDEミニ大根の育て方
【 用意するもの 】
- ミニ大根の種
- ベジタブルポット(10号サイズ 高さ約35㎝、直径約33㎝)
- 野菜用培養土
- 鉢底石
- 化学肥料(チッ素:リン酸:カリ各々8%含まれる一般的なもの)
それでは大根の育て方を紹介します。以下の8工程です。
【 ミニ大根の育て方 】
- プランターに鉢底石と培養土を入れて平にならす
- 培養土に種を入れる穴を3か所あける。穴の深さは1.5㎝くらい、直径は3cmくらい。1つの穴に種を4粒入れていき、上から土を追加してかぶせ、軽く押さえる
- 種が流れないようにたっぷりと水をやる(以後は土が乾いたら水やりをする。)
- 2~3日で発芽するので、葉が4枚くらいになるまで待つ
- 間引きをする。1つの穴で1本だけ元気でしっかりしたものを残す
- 化学肥料をまく。目安は2握り程度を株の元にばらまく
- 株の元に土を盛りぐらつかないように土寄せをする
- 葉が大きくなり、横に開いて平にになったら収穫をする。※早生種なら60日程度で収穫が可能
大根は比較的生育が早く育てやすい野菜です。早生種なら収穫も早くモチベーションも続きそう♪
おまけに、種まきの時期は「夏どり大根」と「冬どり大根」があるので、大根を育てるタイミングが選べるのもメリットですよ。
日当たりが良く、水はけの良い環境でぜひ挑戦してみてください。きっと毎日がワクワクしますよ!
大根の葉は栄養の宝庫!主役にもなる立派な野菜
大根の葉には農薬やシュウ酸といった危険性があることを理解していただけたと思います。
しかし、大根の葉にはたくさんの栄養も同時に含まれています。
大根の葉の栄養よりも、大根の葉の害ばかりがクローズアップされているような気がするのは私だけでしょうか?
アク抜きなどで害の部分はできるだけ避けて、大根の葉の栄養だけを上手に摂取したいものですね。
βカロテン(ビタミンA)、ビタミンC、ビタミンKなどのビタミン、カルシウム・カリウムなどのミネラル。
特にビタミンAのもとであるβカロテンは、100g中に3900ugで、ほうれん草と同等くらい多量に含まれています。
そしてカルシウムも100g中に260㎎とこちらはほうれん草や小松菜以上の量になります。
もうお気づきですか?そうです、大根の葉って実は緑黄色野菜なのです!!
大根の葉にたくさん含まれているβ₋カロテン(ビタミンA)は脂溶性ビタミンです。
油と相性が良いから、炒め物などにするとビタミンの吸収率がアップ!
ビタミンCは水溶性ビタミンだから、塩もみをしたり、生で食べることで吸収率がアップする成分なんじゃ。
ちゃちゃっと手っ取り早く食事を済ませたい。毎日忙しくて食事に時間が割けない。
そんなときは,安くて手軽なファーストフードや加工食品で済ませてしまいたいですよね。
現代人に不足しがちな貴重なビタミン・ミネラル。大根の葉にはたっぷり含まれていますので、積極的に取り入れたいですね。
大根の葉を使った美味しいレシピ3選!保存方法も解説
ビタミン・ミネラルをたっぷり含んだ栄養の宝庫、大根の葉レシピを紹介します。日々の自炊のレパートリーに大根の葉レシピを取り入れてみてください♪
大根葉のふりかけ
大根の葉レシピの王道、ふりかけです。常備できて、おかずのない時でもささっと食べられますね。
大根の葉が入手できたらまず絶対に作りたい1品ですね♪
【材料】
- 大根の葉1本分
- ごま油 大さじ1と1/2
- 大根の葉1本分
- 酒 大さじ2
- みりん大さじ1と1/2
- しょうゆ大さじ1と1/2
- かつお節2つかみ
- 白ゴマ大さじ2
- 桜エビ・じゃこはお好みで♪
【 作り方 】
- 大根の葉を刻む
- フライパンに大根の葉とごま油を入れ火にかける(大根の葉を焦がさないため)
- しんなりするまで炒めたら砂糖、しょうゆ、じゃこ(桜えび)を入れる
- 汁気がなくなるまで炒め煮にする
- 仕上げにごま油を回しかける
簡単副菜 大根の葉と厚揚げの炒め煮
大根の葉と厚揚げで超節約できて、しかもボリュームがあるので、メインにもなる1品ですね♪
【材料】2~4人前
- 厚揚げ 2枚
- 大根の葉 2株
- だし汁 400cc
- 醤油 大さじ1
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
【 作り方 】
- 厚揚げを熱湯にかけて油抜きをし、一口大に切る
- 大根の葉を3㎝幅に切る
- 鍋にだし汁・しょうゆ・酒・みりんを入れて大根の葉が柔らかくなるまで約5分煮る
だいこん葉としらすのおむすび
彩が良いし、ササっとできてお弁当に入れてもきれいですよね。しらすとゴマで風味も良くおかずも少なくて済みそうです。
【材料】1人前( 2個分 )
- ごはん 150g
- 大根の葉 6本(15g)
- ごま油 小さじ1/3
- 塩 ひとつまみ
- 白いりごま 小さじ1
- しらす 10g
- おにぎり海苔 2枚
【 作り方 】
- 大根の葉は7㎝幅にキッチンばさみで切る。皿にのせて、塩とごま油をまぶし、ラップをせずに600wのレンジで30秒加熱する
- ボウルにごはん、1、白いりごま、しらすを入れて混ぜる
- 2を2等分にし、おにぎりを握り海苔をつける
3種類のレシピを紹介しましたが、その他にも大根の葉はレパートリー豊富な食材です。
浅漬けにしたり、卵焼きにしたり、和え物、酢の物など毎日違う味を楽しむことができそうですね♪
大根の葉の最適な保存方法は葉と実を切り分ける
葉つき大根の保存方法で1番大切なのが、すぐに葉と実(大根の根)を切り落とすことです。
大根の実の栄養や水分が葉に吸い取られてしまうからです。それでは、大根の葉の保存方法を順番に紹介しますね。
生の状態で冷蔵保存する
葉と実を切り落とす際には実の頭の部分から切り落とすことが大切です。
頭の切り口にキッチンペーパーを巻き、保存袋に入れて、立てた状態で3~4日保管可能です。
茹ででから冷蔵保存する
たっぷりの湯に2~3分塩ゆでにしてから水気を切って保存袋で保存します。2~3日保管可能です。
茹ででから冷凍保存する
塩ゆでした大根の葉を小分けにして冷凍保存します。1か月ほど保管可能です。
まとめ
- 大根の葉が危険と言われている理由は、農薬やシュウ酸、ナトリウムの害があるため
- 大根の葉の危険要因のシュウ酸や農薬などの害はアク抜きをすることで防げる
- 大根の葉は食べることができる緑黄色野菜である
- 大根の葉にはビタミン・ミネラルなどの豊富な栄養が含まれている
- 大根は家庭菜園に適した野菜である
- 大根の葉は食感や彩りがありレパートリー豊富な食材である
- 大根の保存方法はさまざまで、保存方法によっては1か月ほど保管することが可能である
大根を買うと必ず少しだけついてくる大根の葉。危険だと思っていつも捨てていたというあなたも、参考にしていただけたでしょうか?
大根の葉は脇役にも主役にもなるお野菜です。大根の葉を入手した際には、是非この記事を参考に、安全に美味しく大根の葉を食べてくださいね!
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