家のいたるところでカビを発見してしまったら、すぐに掃除したいと思いますよね。
カビ取り剤を買いに行くのは面倒だし、家にあるもので退治できたらいいなと思いませんか?
カビは50度以上の熱で死滅すると言われているので、例えばドライヤーを利用できたら便利ですよね。
しかし、残念ながらドライヤーの熱風だけではカビを退治できません。
それどころか胞子をまき散らし、カビの範囲を広げてしまいます。ではどのようにすれば退治できるのでしょうか。
50度以上に熱した濡れタオルとドライヤーであれば、カビを退治できますよ!
濡れタオルを使ったカビ退治の手順と、ドライヤーの熱風ではカビを死滅できない理由も説明します!
その他のカビ取り方法や50度以上のお湯を使った予防法なども紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
酸素系漂白剤の定番といえばオキシクリーン!
オキシクリーンを溶かした液に衣類などを漬け込むことは「オキシ漬け」と呼ばれていて、漬け込んで放置するだけできれいになりますよ。
衣類以外の掃除にも使えるので、大容量でも使いきれます。
カビを50度のドライヤーで退治するならタオルを併用
カビは熱に弱いのですが、ドライヤーの熱風では表面を乾燥させるだけで退治できません。
カビを退治するためには50度以上のお湯を1分半ほどかけ続ける必要があります。ただ、畳や壁などにはお湯をかけられませんよね。
そのため熱湯に浸した濡れタオルでカビ部分を覆い、ドライヤーの熱を当て続けることでカビを退治します。
やり方は以下に示したように簡単なので、ぜひ試してみてください。
- カビが生えている部分を拭き、表面のカビを取り除く
- 厚手のゴム手袋をして、熱湯に浸したタオルを軽く絞る
- カビのある部分にタオルを乗せる
- 温度が下がってきたらドライヤーの風を当てて、50度以上を1分半ほど保つ
- 1分半たったらタオルを取り、ドライヤーでしっかり乾燥させる
カビを取り除く際は叩くように拭きましょう。こすってしまうとカビの胞子を塗り広げてしまいます。
熱湯に浸したタオルはやけどの可能性があるので、必ず厚手のゴム手袋をして絞ってください。50度以上あればカビは退治できるので、沸騰したお湯でなくても構いません。
ドライヤーを使って50度を1分半ほど保てればカビを退治できます。タオルを取ってドライヤーでしっかり乾燥させることで、またカビが発生するのを防ぎましょう。
私は布団を畳の部屋に敷いていたのですが、いつの間にか緑色のカビが発生してとてもショックを受けました。
畳にお湯をかけるわけにはいかないので、タオルとドライヤーでカビを退治することに成功!その後はカビを見ることはなくなったので、ちゃんと退治できたのだと思います。
畳のようなお湯を使えない場所にタオルとドライヤーはとても強い味方になりますよ。
カビは50度で死滅する!つけ置き方法と熱以外の対策2つ
洗ったタオルに黒ずみがあるわ…。
濡れたままのタオルをそのまま放置することが多かったり、生乾きのまま使ってしまったりしていませんか?
毎日洗濯していてもぽつぽつ黒く汚れが落ちないのであれば、カビが発生している可能性があります。
カビが生えてしまったタオルにおすすめの解決策は、カビを死滅できる50度以上のお湯でつけ置きすることです。
カビを死滅させたうえで漂白できるので、カビがすっきり落とせてまた使えますよ。
また、つけ置きができないサッシなどのカビ取りや、頑固な黒カビの落とし方も紹介していきましょう。
タオルについたカビは酸素系漂白剤でつけ置きしよう!
カビは湿度が高く、栄養源である人の垢などがあれば発生します。洗濯機では冷水を使うためにカビが死滅することはありません。
洗濯することで多少は水の中にカビは落ちますが、なくなることはないのです。カビが付着したタオルを使い続けることでカビはどんどん成長していきます。
カビが付着したまま洗濯することで、ほかの衣類にもカビが移ってしまうことも…。
カビが生えてしまったタオルは洗濯洗剤と酸素系漂白剤を入れて50度のお湯でつけ置きすることで、カビを死滅させ漂白できます。どのようにやるのか手順を紹介しましょう。
洗濯洗剤と酸素系漂白剤は使用法に書いてある分量を使ってください。
50度以上のお湯につけることでカビを完全に死滅でき、洗剤と酸素系漂白剤の効果でカビの色も落とせますよ。
ただし色物のタオルは色落ちすることがあります。
私は白いタオルと濃紺のタオルを一緒につけ置きしたのですが、濃紺のタオルが色落ちしてしまって白いタオルが青いタオルになってしまいました…。
色移りさせないためにも、まずは白や色の薄いタオルでまずは試してみてください。
酸素系漂白剤の定番といえばオキシクリーン!
オキシクリーンを溶かした液に衣類などをつけ込むことは「オキシ漬け」と呼ばれていて、つけ込んで放置するだけできれいになりますよ。
衣類以外の掃除にも使えるので、大容量でも使いきれます。
消毒用アルコールはあらゆる場所に使えて予防効果も!
カビは消毒用アルコールスプレーでも殺菌できます。サッシや壁などは熱によるカビ対策ができないため、消毒用アルコールで拭き取りましょう。
アルコールを布にしみこませ丁寧に拭き掃除します。
ただ、カビに直接スプレーするとカビの胞子を飛散させてしまいます。必ず布などにしみこませてから掃除しましょう。
消毒用アルコールは除菌効果もあるので、普段から使用すればカビの発生を抑える予防効果もありますよ。
頑固な黒カビには塩素系漂白剤と片栗粉を混ぜよう!
お風呂場の黒カビってこすっても落ちないのよね。
お風呂場の頑固な黒カビには塩素系漂白剤を使うと効果的です。漂白力が強いので、拭いても落ちない黒カビを落とせます。
ただ、お風呂場の壁やゴムパッキンなどはスプレーで拭きかけても、液だれしてカビにしっかりしみこまないですよね。
そんな時におすすめなのが塩素系漂白剤と片栗粉で作るカビ取り剤です。
塩素系漂白剤と片栗粉をペースト状になるくらいの量を混ぜ合わせます。カビがある部分にペーストを塗って5~10分ほど置くだけでOKです。
そのあとはキッチンペーパーなどで拭き取ってからシャワーで洗い流して完了!ペースト状にすることで密着してカビの根元まで浸透し退治できますよ。
ただし長く置きすぎると材質を痛めてしまうことがあります。置く時間は、長くても10分未満とするよう注意してください。
また、塩素系漂白剤はアルカリ性で、酸性のものと混ぜると有毒ガスが出て危険です。使用上の注意をよく読み、ほかのものと混ぜないようにしてください。
カビを50度の熱で未然に抑える!その他の予防法2選
カビが胞子から成長するまで1週間から10日かかります。
そのためカビができやすい場所に1週間に1回程度50度以上のお湯をかければ、熱によってカビの発生を防止できるのです。
お湯だけでカビを防止できるなんてうれしいわ!
カビは胞子で増える微生物です。菌糸という糸状の細胞を伸ばし成長します。そしてたくさんの胞子を作り、周囲に飛ばすことで増えていくのです。
カビは生き物のため熱に弱いので、50度以上のお湯をかければタンパク質が壊れて死んでしまいます。
成長する前に50度以上のお湯をかけ死滅させてしまえばカビが増えることはありません。
ただ、お風呂場ではお湯の熱を使ってカビの予防ができますが、室内のカビ対策には不向きです。次項ではお湯の熱以外でもカビを予防する方法を紹介しましょう。
カビの栄養源は汚れ!こまめな掃除で繁殖を防ぐ
カビはほこりや皮脂などの汚れすべてを栄養源にして増殖してしまいます。なんとほこり1gの中には10万から100万個のカビが存在しているのです。
床のほこりを掃除機などで取り除くのはもちろんですが、棚の上や部屋の隅にも注意して掃除しましょう。
また、付着している皮脂などの油汚れも拭き掃除をしてしっかり落とし、カビに栄養を与えないことを心掛けるといいでしょう。
こまめに掃除をすることでカビの栄養源を取り除いてカビを繁殖させないことが大切です。除菌スプレーなども使って除菌を心掛ければ、カビが寄り付くことはないでしょう。
カビは湿度の上昇で活発化する!60%以下に保とう
カビは湿気を好むため、湿度が高いと急激に繁殖します。
カビが活動し始めるのは湿度60%からと言われていて、湿度80%の状態であれば2週間くらいで目に見えるほどに成長してしまいます。
60%以下だと繁殖はしないので、湿度を60%以下になるよう工夫をしましょう。日本は湿度が高いのでなかなか湿度を低くするのは難しいかもしれません。
部屋の中は湿度が60%以下でも、クローゼットや押し入れなどは湿度が高くなっていることがあります。
定期的にドアを開けて換気することで湿度が高くならないようにしましょう。また、除湿器や除湿剤をを置いて湿度を下げるのもいいでしょう。
室内干しをすると湿気がこもってしまうのよね。
梅雨の時期は洗濯ものを室内干しすることが多いですが、除湿器を使うことで部屋の湿度を高くしないことが大切です。
今まで私は室内干しした洗濯物に扇風機の風を当てていたのですが、部屋の湿気がすごく壁紙にカビが発生してしまうことがありました。
除湿器を買ってからは洗濯ものも早く乾きますし、部屋のじめじめもなくなりカビも発生しなくなってカビに悩まされることはなくなりましたよ。
まとめ
- ドライヤーの風だけでは表面を乾燥させるだけでカビを退治できない
- カビを退治するためには50度以上のお湯を1分半ほどかけ続ける必要ある
- 熱湯に浸した濡れタオルでカビ部分を覆い、ドライヤーの熱を当て続けることで50度以上を1分半ほど保ちカビを退治できる
- カビを死滅させるにはつけ置き、消毒用アルコール、塩素系漂白剤も有効である
- カビができやすい場所に1週間に1回50度以上のお湯をかけることでカビ防止ができる
- カビは汚れや湿気を好むので、こまめに掃除して湿度を低く保つ必要がある
日本は湿度が高く、カビに悩まされることが多いです。カビが発生する場所によって対策や予防法も様々に変わります。
身近にあるドライヤーを使ってカビ退治をしてみませんか?今回紹介した方法でカビを退治し予防して、カビの悩みから解放されましょう!
酸素系漂白剤の定番といえばオキシクリーン!
オキシクリーンを溶かした液に衣類などを漬け込むことは「オキシ漬け」と呼ばれていて、漬け込んで放置するだけできれいになりますよ。
衣類以外の掃除にも使えるので、大容量でも使いきれます。
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