電気ケトルのふたを開けたままにすると、常に沸騰し蒸気が上がるため加湿器代わりになります。
電気ケトルでお湯を1時間沸かしたままにしたときの電気代と、加湿器を1時間使用する電気代を比べたら、約23.85円加湿器の方が安くなりました。
私は一人暮らしの時、小さい加湿器を3つ使って加湿していました。
しかし、家族を持ち家を建てた今、小さい加湿器3つでは歯が立たなくなりました。
そこで考えたのが、電気ケトルを加湿器として活用する方法です。
しかし、電気ケトルを加湿器として活用すると、空焚きで壊れてしまう可能性や転倒の危険性などがあることがわかりました。
そのため、加湿器の代わりに電気ケトルを使うのはおすすめできません。
そこで、節約して部屋を加湿できる方法5つを紹介しますので、実践してみてくださいね。
フィルターがなくお手入れがしやすいため、清潔に使えるスチーム式加湿器です。
広口容器なので給水もふたを開けて注ぐだけで簡単です。
チャイルドロックやふた開閉ロック、転倒湯もれ防止構造になっていて安心な加湿器です。
電気ケトルを加湿器として使用した時の電気代を解説!
電気ケトルと加湿器について見ていきましょう。
また、電気代がどのくらいになるかや、どちらが安くなるのか計算してみました。
電気ケトルを加湿に使用した時と加湿器の電気代を比較
電気代を【1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)】で計算します。
また、1kWhあたりの電力量料金単価を27円/kWhとします。それぞれ当てはめて計算していきましょう。
<電気ケトルの電気代>
電気ケトルは、ティファール ジャスティン プラスの容量1Lを参考に計算しています。
計算式に当てはめていきます。消費電力は1,250Wです。
1Lのお湯を沸かすのには6分程度で沸かせます。とても早く沸かせますよね。
1.25kW×(6÷60)時間×27円/kWh=3.375円
計算により電気代はおよそ1回約3.4円となりますね。
ここで、電気ケトルを加湿器の代わりとして使う時の電気代も考えてみます。
やり方は後でもお伝えしますが、電気ケトルを使って1Lのお湯を沸かしつづけると、30分で空になります。
2回分お湯を沸かして1時間加湿するとしたときの計算をします。
1.25kW×1時間×27円/kWh=33.75円
電気ケトルで1時間お湯を沸かし続けたときの電気代は約33.75円となりました。
また、1度お湯を沸かしたあと電源を消し放置するやり方で、1時間に2回沸かす場合について計算してみましょう。
1Lのお湯を沸かすのに1回6分で3.4円でしたので、3.4円×2回=6.8円になりますね。
私は沸かし続けるのは電気代がかかると感じましたが、あなたはいかがですか?
それでは加湿器の方も計算して、みていきましょう。
<加湿器の電気代>
加湿器は、象印のスチーム式加湿器EE-RR35-WAの容量2.2Lを参考に計算しています。
湯沸かし立ち上げと加湿中のワット数が違うのでそれぞれ計算していきます。
スチーム式はお湯を沸かす時間が必要で、加湿されるまでに時間がかかるのですね。
また、お湯を沸かすときのワット数と加湿しているときのワット数は違うのを今回調べてみて初めて知りました。
湯沸かし立ち上げの時の消費電力は985Wです。加湿開始まで約30分運転します。
0.985kW×(30÷60)時間×27円/kWh=13.2975円
湯沸かし立ち上げの電気代は約13.3円となりました。
加湿時の消費電力は305Wです。最大8時間運転します。
0.305kW×8時間×27円/kWh=65.88円
湯沸かし立ち上げ運転を1回で最大時間の8時間運転した場合の計算をします。
13.3円+65.88円=79.18円1日約79.18円となります。
電気ケトルと比較するには1時間の電気代で見るので、計算します。
79.18円÷8時間=9.9円となります。1時間の加湿器の電気代は約9.9円ということですね。
<電気ケトルと加湿器の電気代>
1時間の電気代 | |
電気ケトル (ずっと沸騰させておく) | 約33.75円 |
電気ケトル (沸騰させたら電源を切る) | 約6.8円 |
加湿器 | 約9.9円 |
ずっと沸騰させておく方法では電気ケトルは加湿器よりだいぶ高くなりますね。
沸騰させたら電源を切る方法にすれば加湿器より安くなります。
しかし、お湯が冷めてしまうと再び沸騰させなければならないので、沸騰させる回数が増えそうですね。
そうすると、電気代は電気ケトルも加湿器も変わらなくなってきますね。もしかすると、加湿器の方が安くなる可能性もありますね。
加湿器は4種類あり電気ケトルに近い機能はスチーム式
加湿器には大きくわけて4種類あります。ご存知でしたか?
- 超音波
- 気化式
- スチーム式
- ハイブリット式
それぞれどのような特徴を持つのか簡単に見ていきましょう。
<超音波式>
超音波式とは超音波の振動で水を霧状に変えます。そして、空気中に噴出して加湿します。
私が持っている3つはこの超音波式です。可愛いデザインが豊富で手に取りやすい値段で売っていますよね。
<帰化式>
気化式とは水を含ませたフィルターにファンで風を当てて水を気化させて加湿する方法です。
<スチーム式>
スチーム式とは、水をヒーターで加熱して沸騰させます。そして、ファンで蒸気を送り出して加湿する仕組みになっています。
<ハイブリット式>
ハイブリット式とは、気化式と同じように水を含ませたフィルターにファンで風を当てて加湿します。
気化式と違うところは、ファンだけでなくヒーターも使うところです。温風を使うため素早く加湿されます。
電気ケトルと同じ湯気が出る機能がある加湿器はどれになるの?
電気ケトルと同じように水を沸騰させてお湯にして蒸気を出すのは、スチーム式になりますね。
電気ケトルとは?電気ポットとの違いは容量と他には?
電気ケトルとは、電気でお湯を沸かすための道具です。
ガスや火を使わずにお湯を沸かせます。また、コンパクトでスペースに限りのあるキッチンでも使いやすいのが特徴です。
電気ケトルは、少量の水をすぐに沸かしてくれます。
早いもので800mlを約4分で沸かせます。また、コーヒー1杯分だったり、お茶1杯分だったりを数分ですぐに準備ができます。
ただ、保温機能はないので、使うときに使う分だけお湯を沸かすことになります。
なので、1日の生活で使用する回数が少ないあなたが使うのに便利でおすすめです。
電気ポットもよく聞くけど、電気ケトルと電気ポットの違いはなに?
電気ケトルと電気ポットとの違いは容量の違いと、保温ができるかできないかです。
電気ポットも電気ケトルと同様に電気でお湯を沸かすための道具です。
電気ポットは、2~4Lの容量のものが多いので、一度に多くのお湯を沸かせます。そして長時間保温できます。
熱々のお湯をたくさん使ったり、1日に何回もお湯を使ったりするのにはおすすめです。
フィルターがなくお手入れがしやすいため、清潔に使えるスチーム式加湿器です。
広口容器なので給水もふたを開けて注ぐだけで簡単です。
チャイルドロックやふた開閉ロック、転倒湯もれ防止構造になっていて安心な加湿器です。
電気ケトルは加湿器の代わりにはおすすめしない
電気ケトルを加湿器代わりに使うのは完全に自己責任ですし、危険が多いのでおすすめできません。
電気ケトルを加湿器の代わりに使用したときの使い方
電気ケトルを加湿器の代わりとする方法は、電気ケトルのふたを開けたままにしておき、常に沸騰させておきます。
だいたいの電気ケトルにはふたの部分に沸騰した蒸気が入る穴があり、その穴に一定の蒸気が入り込むと電源が切れる構造になっています。
なので、ふたを開けてしまえば、蒸気は外へ出ていくので、自動で電源が切れることはありません。
電気ケトルを加湿器として使用したときの危険性
メーカー推奨の使い方ではないので、完全に自己責任です。
使用している時のトラブルはなるべく避けたいと思うあなたは電気ケトルを加湿器代わりにするのはやめておいた方が良いです。
特に小さい子どもがいる環境で電気ケトルを使う場合、思わぬ事故に繋がる可能性もありますよ。
私も小さい子どもがいるので、事故が起こっては取り返しがつかないので、電気ケトルを加湿器代わりに使うのはやめようと思いました。いくつか危険性についてお伝えしますね。
- 空焚き
- 蒸気
- 転倒
<空焚き>
空焚きによって本体が壊れたりや火災が起きたりします。
自動で電源が切れる電気ケトルもあると思いますが、念のためにお湯がなくなる前に電源を切るか、水を補給した方が良いですね。
<蒸気>
小さい子どもがいるご家庭は、熱い蒸気に小さい子どもが誤って触る可能性がありますね。
私の子どもたちも湯気が出ていると興味を持ってしまい、触りたくなってしまうみたいです。炊飯器の蒸気でも触ろうとするので目が離せません。
また、ふたを開けたままにするので蒸気の量もたくさん出ます。そのため、油断すると加湿のし過ぎで結露してしまいますので注意が必要です。
<転倒>
ふたが閉まっている状態でも倒したら少なからずこぼれるのに、万が一開いている状態で倒れたら熱湯が大量にこぼれてしまいます。
熱湯が身体にかかったら大やけどとなってしまいますよね。
小さな子どもの手が届かないテーブルに置いておけば大丈夫でしょ?
それでは危険です。高いところに置くというだけでは安心できません。
確かに、電気ケトルには届かないかもしれません。しかし、テーブルの脚を揺らして電気ケトルが倒れてしまったら危ないですよね。
確実に手の届かない場所や揺らしても倒れない場所で使いましょう。
電気ケトルや加湿器以外で節約して加湿する方法5つ!
電気ケトルを危険な使い方をせず、加湿器のように電気代を使いすぎないようにしたいですよね。
電気代を節約しながら部屋の湿度を上げる方法が5つあります。
- エアコンの設定温度を下げたり、石油ストーブを使用したりする
- バズタオルを水で濡らして固く絞って干す
- 霧吹きで空中に吹きかける
- 洗面器やコップに水を張っておく
- 観葉植物を置く
石油ストーブの使用やエアコンの温度を下げるのも良い
エアコンの電気代は設定する温度と大きく関係しているのはご存知ですか?
そして人の身体は、湿度が高いと体感温度が上がります。逆に湿度が低いと下がります。
冬にしっかりと部屋を加湿すれば、エアコンの設定温度を下げても寒さを感じにくくなります。
エアコンの設定温度が下がれば湿度は上がるので、加湿にも電気代の節約にもなりますね。
また、エアコンの暖房の代わりに石油ストーブを使うと燃焼するときに水蒸気を発生させるためエアコンより乾燥が気になりにくいです。
わざわざ電気ケトルを使って加湿したり、加湿器を使ったりしなくても石油ストーブを使えば多少は乾燥が弱まりそうですね。
洗濯物や水で濡らしたバスタオルを干して加湿する
洗濯物は生活していれば洗濯して干すので、簡単で効果的な加湿方法でおすすめです。
洗濯物は乾き、部屋も加湿されるので一石二鳥ですね。
床に水滴が垂れてしまうと掃除しなくてはならないのでバスタオルを濡らしたら固く絞ってから干してください。
バスタオルに雑菌があると生乾きの臭いが気になってしまうのが欠点です。
また、気にならないようでしたら、その日のお風呂で使ったバスタオルを干しておくのも良いと思います。
水を入れた霧吹きで空中に吹きかけて加湿する
霧吹きに水を入れて、部屋の中に吹きかけることも簡単に加湿できる方法です。
しかし、加湿しすぎる可能性があり、カビが発生する可能性があるので注意が必要です。
洗面器やコップに水を張り置くだけで加湿できる
洗面器などに水を張っておくだけでも加湿になります。ただ、水を張ってこぼさないように気をつけましょう。
観葉植物を部屋に置いてインテリアにも加湿にも
観葉植物には、水分を吸い上げて葉っぱから放出する蒸散という性質を持っています。その蒸散により加湿してくれるのです。
しかし、寒さに弱い観葉植物は、冬になると蒸散作用が弱くなってしまいます。なので、寒さに強い観葉植物を選ぶと良いです。
他に、二酸化炭素を吸収して酸素を排出するという空気をきれいにする役割も担ってくれます。
緑は癒されますし、電気ケトルを加湿器の代わりに使うことなく、電気代の節約になるなら私も育ててみようかなと思いました。
まとめ
- 電気ケトルを加湿器として活用した時の電気代は1時間約34円。加湿器より約23円高い
- 加湿器には大きく分けて、超音波式、気化式、スチーム式、ハイブリット式がある
- 電気ケトルを加湿器の代わりにするとしたら、加湿器のスチーム式と同じ機能である
- 電気ケトルのふたを開けたままにして沸騰させ続けると加湿器の代わりになる
- 電気ケトルを加湿器代わりに使用するのは空焚きによる故障や火災の可能性や転倒などの危険があり、おすすめしない
- 電気ケトルや加湿器を使用せずに部屋を加湿する方法は洗濯物や水で濡らしたバスタオルを干すなど簡単なことで電気代を節約できる
電気ケトルはリーズナブルに購入が出来ますが、加湿器の代わりに使うと電気代もかかりますし、お湯を沸かすという本来の役割以外では使わないようにしましょう。
また、電気代を節約して部屋を加湿する方法を実践してみてくださいね。
フィルターがなくお手入れがしやすいため、清潔に使えるスチーム式加湿器です。
広口容器なので給水もふたを開けて注ぐだけで簡単です。
チャイルドロックやふた開閉ロック、転倒湯もれ防止構造になっていて安心な加湿器です。
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