水とクエン酸を混ぜて作った【クエン酸スプレー】の使用期限は約10日間です。
クエン酸は高温多湿に弱く、カビは酸に強いので、クエン酸スプレーはカビが発生しやすく使用期限が短いです。
その日に使い切るのが理想ですが、作り置きする場合には冷蔵庫で保管したり、余ったら重曹と一緒に排水溝の掃除に使ったりすると無駄にならずおすすめですよ。
クエン酸は食品にも使われている成分なので、お子さんやペットのいる家庭でも安心して使える良い洗剤です。
しかし、塩素系洗剤と混ぜてしまうと有毒ガスが発生するといった危険な面もあります。
この記事では、スプレー以外のクエン酸の使い方や使用時の注意点も紹介しているので、ぜひ最後までよく読んで参考にしてくださいね♪
このスプレーボトルはどんな角度でも噴霧できるので、掃除のときに便利ですよ!
カラーバリエーションが豊富なので、中身の洗剤によって色分けできるのもおすすめポイントです。
中身が見えるので使用期限ギリギリのときにもカビが発生していないか見て確認できますよ。
クエン酸スプレーを作り置きした場合の使用期限は約10日!カビ発生に注意
【クエン酸スプレー】の使用期限は約10日間です。
クエン酸そのものは、食用でない限り使用期限はありません。
しかし、自家製で作ったクエン酸スプレーは保存料などの添加物を入れていないためカビが発生しやすいです。
せっかく掃除をしているのに、カビをまき散らしてしまっては意味がないですよね。
できるだけその日に使い切るのがおすすめですが、作り置きする場合は約10日間を目安にしましょう。
そもそもクエン酸とはどういったものなのでしょうか?
クエン酸は食品などに含まれている成分なので、小さいお子さんやペットがいる家庭でも安心して使用できますね。
つぎにカビが発生しやすい条件をみてみましょう。
クエン酸が高温多湿に弱いこと、カビが室温下で発育し酸に強いことを考えると、クエン酸スプレーの使用期限が短いのも納得ですよね。
特に高温多湿の場所では1週間でカビが発生する場合もあるので、作り置きのスプレーは冷蔵庫保管がおすすめです。
クエン酸スプレーにカビが発生すると黒っぽい沈殿物が見られるみたいだから注意しよう!
クエン酸スプレーの作り方は簡単!他の活用法4つも♪
クエン酸スプレーの材料は水・クエン酸・スプレーボトルの3つだけで、作り方もとても簡単ですよ。
よく振ってクエン酸をしっかりと溶かすことがポイントです。
スプレーであればトイレや浴室の壁や床などに吹き付けられて便利ですよね。
洗浄効果を高めたい場合は、水ではなく42℃のお湯を使用するとクエン酸も溶けやすく、汚れも落ちやすいです。
手強い汚れには、スプレーした箇所にキッチンペーパーを張り付けてもう1度スプレーし、ラップをかぶせてパックする方法もあります。
パックするときにはそのまま30分~1時間ほど放置しましょう。
クエン酸スプレーは弱酸性ですが、手荒れが心配であればゴム手袋を使用しましょうね。
ただし、用途によってはスプレー以外のパターンで使用した方が効果が高い場合があります。
この記事では4つのパターンを紹介していきます。
粉末のまま直接ふりかける
クエン酸を粉末のまま適量ふりかけてスポンジでこすったり、食洗器の洗剤投入口や電気ケトルに入れたりする掃除方法があります。
ただし、電化製品に使う際は必ず説明書を読んで、クエン酸を使用してもいいかを確認してくださいね。
メーカーによってはクエン酸掃除を推奨していない場合があり、故障の原因になることがありますよ。
クエン酸を粉末のまま使用して掃除したときには、最後にしっかり水で拭き取りましょう。
スプレーよりも濃度の濃いクエン酸溶液に浸け置き
クエン酸スプレーよりも少し濃度を高くするとクエン酸溶液の完成です。
クエン酸溶液におすすめのクエン酸濃度は約0.5~1%なので、2Lの水に大さじ1程度と覚えましょう!
バケツなど大きめの容器を使って作ると、細かい部品を浸け置きするのに便利ですよ。
例えば加湿器の部品のカルキ汚れは、2〜3時間クエン酸溶液に浸け置きしたあと軽く歯ブラシでこするときれいになります。
頑固な汚れに吸着させやすいクエン酸ペースト
クエン酸ペーストの作り方は【クエン酸大さじ3】に【水5滴】で覚えましょう。
ペースト状にすると汚れに吸着しやすいので洗浄力がアップし、頑固な汚れには最適です。
落としたい汚れにドロっとした状態で付着するとちょうど良い硬さですよ。
クエン酸×重曹の発泡パワーで排水溝の汚れを浮かす
クエン酸は重曹と混ぜると中和反応が起こり、二酸化炭素の泡が発生します。
このときに発生する泡の力で汚れが浮き上がり、排水溝のヌメリを洗浄できます。
ただし、中和反応により性質が打ち消されているので、泡には汚れを分解する力はありません。
排水溝を掃除するときの詳しい手順を説明します。
重曹をかけて15分放置すると、発泡したときに汚れが内側から浮きやすくなりますよ。
残ったクエン酸スプレーを流すときに、一緒に排水溝の掃除をする人も多いみたい♪
本記事で紹介したクエン酸のパターンが、どこの掃除に最適かを表にまとめたので参考にしてくださいね!
場所 | パターン | |
キッチン | シンク | パック |
コゲつき | パック | |
包丁のサビ | スプレー | |
生ごみ | 粉末のまま | |
排水溝 | 重曹 | |
風呂 | シャワーヘッド | 水溶液 |
床・壁・天井 | スプレー | |
鏡 | パック | |
排水溝 | 重曹 | |
トイレ | 便器 | ペースト |
床・壁 | スプレー |
このスプレーボトルはどんな角度でも噴霧できるので、掃除のときに便利ですよ!
カラーバリエーションが豊富なので、中身の洗剤によって色分けできるのもおすすめポイントです。
耐久温度が40℃までなので、熱いお湯をそのまま注がないように注意してください。
クエン酸スプレーは水垢などアルカリ性汚れに効果アリ
クエン酸スプレーは水垢汚れやトイレの尿石などアルカリ性の汚れを落とすのに最適です。
『汚れを落とす基本』は、汚れと反対の成分の洗浄剤を使用し「中和させる」こと。
つまり、クエン酸は弱酸性なので、反対のアルカリ性汚れに効果を発揮します。
それぞれの成分で落としやすい汚れを表にしました。
酸性で落ちる汚れ(アルカリ性の汚れ) | アルカリ性で落ちる汚れ (酸性の汚れ) |
・水垢・石けんカス ・トイレの尿石 | ・油汚れ・湯垢 ・皮脂・タンパク質 |
クエン酸で落ちる汚れについて詳しく説明していきますね。
シンクや蛇口周辺に発生しやすい水垢
そもそもなんで水垢は発生するの?
水垢の原因は水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムです。
水道水が触れる部分が濡れたり乾いたりを繰り返す間にカルシウムなどが堆積して水垢が発生します。
カルシウムやマグネシウムはアルカリ性なので、水道水由来の水垢はクエン酸で落としやすいのですね。
ただし、大理石でできたシンクの水垢掃除にクエン酸スプレーを使用すると、表面のツヤまで落ちる可能性があるので注意しましょう。
風呂場の椅子や洗面器に多く見られる石けんカス
石けんカスには「金属石鹸」「酸性石鹸」の2種類あります。
金属石鹸 | 酸性石鹸 | |
成分 | 石鹸の油脂成分が水道水のカルシウムやマグネシウムと結合したもの | 石鹸の油脂成分と皮脂汚れが結合したもの |
性質 | アルカリ性 | 酸性 |
見た目 | 白くこびりついている | 黒っぽくベタベタ |
つまり、金属石鹸に分類される石けんカスがクエン酸で落とせます。
お風呂の椅子や洗面器をよくみると白い石けんカスがついているときがありますよね。
お風呂の椅子の石けんカスはクエン酸スプレーをして、さらにラップでパックするとよく落ちます!
白い石けんカスはクエン酸、黒い石けんカスは重曹で落とすと覚えよう♪
便器や便器周辺の床や壁に付着する尿石
尿に含まれている尿素やたんぱく質などの成分が、細菌により変質し、便器や便器周辺の床や壁に付着したものを尿石といいます。
尿石はトイレの悪臭の原因になりますし、茶色や黒に変色するので見た目も不快ですよね。
尿石の成分は尿素からできたアンモニアやカルシウムです。
アンモニアやカルシウムはアルカリ性なので、クエン酸を使えば嫌なアンモニア臭や尿石を落とせますよ。
クエン酸は水回りの掃除が得意なんだね!とくにトイレにクエン酸スプレーを置いている家庭が多いみたい。
クエン酸スプレー使用時の注意点3つ!命の危険もある
水回りの掃除に便利なクエン酸スプレーですが、間違った使い方は危険なので注意しましょう。
注意すべきポイントを1つずつ詳しく説明していきますね。
塩素系の洗剤と混ぜると塩素ガスが発生し危険
クエン酸は塩素系の製品と一緒に使うと有害な塩素ガスが出ます。
例えばお風呂でカビキラーなど塩素系漂白剤を使ったあとに、クエン酸スプレーで水垢の掃除を行う可能性は十分考えられますよね。
塩素ガスは、低濃度でも鼻・喉・目に刺激を与え、吸った場合は肺水腫を起こすこともあり大変危険ですので気を付けましょう。
大理石やアルミに使うと素材を傷める可能性がある
大理石やアルミでできている製品は、クエン酸の使用で素材を傷めてしまう可能性があるので注意が必要です。
大理石の表面のツヤやコーティングに、クエン酸スプレーが悪影響を及ぼす可能性があります。
アルミや鉄などの金属は酸によってサビやすくなります。
キッチンの大理石は、調味料や食材が触れることを考えて酸性にもアルカリ性にも強く作られているので、クエン酸を使用しても問題ないことが多いです。
しかし、掃除のときには説明書などをよく読んで適応を確かめてくださいね。
カビを防ぐために保管は乾燥した涼しい場所で!
はじめにも説明したように、クエン酸は高温多湿の環境が苦手です。
カビが発生してしまっては掃除に使えないですよね…。
クエン酸の袋は1度開封したら、冷蔵庫や冷暗所に保管しましょう。
クエン酸スプレーは体にも無害で使い勝手の良い洗剤ですので、以上の注意点を守ってぜひ日常の掃除に取り入れてみてくださいね。
まとめ
- クエン酸スプレーの使用期限は約10日間
- 【水100ml】と【クエン酸 小さじ1】をスプレーボトルに入れるだけでクエン酸スプレーが簡単に作れる
- クエン酸スプレーは使用期限を過ぎるとカビが発生するリスクが高まる
- 高温多湿の環境下でカビが発生しやすいクエン酸スプレーは冷蔵庫保管がおすすめ
- クエン酸の濃度や形状を変えれば小さな部品の浸け置きから風呂場の椅子の石けんカスまでさまざまな場所の掃除に対応できる
- クエン酸は水垢や尿石などアルカリ性の汚れを落とすのが得意
- 塩素系洗剤とクエン酸を混ぜるのは塩素ガスが発生するのでNG
- 大理石やアルミをクエン酸で掃除するのは素材を傷める可能性があるのでNG
食用でもあるクエン酸を掃除に使用すれば、子どもやペットのいる家庭でも安心ですよね。
今後の水回り掃除にはぜひクエン酸を使ってみてください♪
クエン酸スプレーの使用期限に注意して「掃除しているのにカビをまき散らしてしまった!」という悲しい状況にならないようにしてくださいね。
また、くれぐれも塩素系洗剤と混ぜないように注意しましょうね!
このスプレーボトルはどんな角度でも噴霧できるので、掃除のときに便利ですよ!
カラーバリエーションが豊富なので、中身の洗剤によって色分けできるのもおすすめポイントです。
耐久温度が40℃までなので、熱いお湯をそのまま注がないように注意してください。
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