結論から言うと、tiktokは見るだけであれば危険性は少なく、安全に利用できます。
本当にtiktokを見るだけなら、子どもにも安全なの?SNSは危険性が高いと聞くけど…。
確かに見ず知らずの人と簡単に繋がれるSNSは、子どもの使用には不安がつきまといます。
私にも子どもがいるので、危険性が高いと感じるSNSとの付き合い方に悩むあなたの気持ちは、とてもよくわかります。
実はtiktokは、子どもでも安全に使えるように、保護者が一部の機能を制限できるのです。
またアカウントを作成せずに見るだけであれば、個人情報を入力しないので、さらに安全にtiktokを利用できますよ!
子どもとtiktokの使い方について話し合う前に、ぜひこの記事をチェックしてくださいね。
そうすれば、お互いに納得のいく落としどころを見つけられるはずですよ♪
tiktokを見るだけであれば危険性は低い!注意点は2つ
tiktokは中国のByteDanceという企業が運営する、動画投稿に特化したSNSです。
twitter、Instagramに次いで、日本でも10代の若者を中心に人気を博しているSNSなので、名前を耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
そんな人気のtiktokですが、投稿された動画を見るだけであれば危険性は低いです。
でも、子どもがtiktokで知り合った人と連絡を取り合ったり、個人情報がダダ洩れになったりする可能性もあるんでしょ?
確かに、他人とSNSで繋がる可能性はゼロではありませんし、動画を投稿すれば、そこから個人情報が他のユーザーに伝わるリスクはあります。
しかし動画を見るだけであれば、見ず知らずの人とtiktokを通じて知り合ったり、個人情報が流出したりする可能性は低くなりますよ。
動画を見るだけの場合と、自分で撮影した動画を投稿する場合の危険性は次の通りです。
tiktokを見るだけの場合に生じる危険性 |
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tiktokで動画を投稿する場合に生じる危険性 |
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動画を投稿する場合に比べると、見るだけであれば危険性は低いですね。
とはいえ絶対に安全というわけではありませんから、子どもが使うとなると、やはり心配になる気持ちはよくわかります。
SNSを通じて子どもが事件に巻き込まれるニュースを目にすると、どうしても心配になってしまうのよね…。
次はtiktokの利用には具体的にどのような危険性があるか、一緒にチェックしてみましょう!
ダイレクトメール悪用による事件や詐欺に合う可能性
tiktokの利用には、ダイレクトメール機能を悪用した出会い目的の事件や詐欺に巻き込まれるリスクがあります。
ダイレクトメールとは、特定の相手に向けて送受信できるメッセージ機能です。
以下はダイレクトメールを悪用した詐欺の一例です。
- 一攫千金のチャンスを匂わせて誘導し金銭を搾取する
- フィッシングという詐欺メッセージで個人情報を盗み取る
- ボットという自動でメッセージが送られるアカウントからメッセージを送信し、個人情報を盗み取る
このようなダイレクトメールを利用した詐欺がtiktokでは横行しています。
詐欺の手口は常に変化していますから、アンテナを張って新しい情報を得るようにしましょうね。
中国により個人情報が収集されている可能性がある
tiktokの利用によって、中国に個人情報を収集される可能性があります。
2020年に、当時のアメリカ大統領 ドナルド・トランプが、tiktokはユーザーの個人情報とセキュリティを脅威にさらしていると発言しました。
そしてこの発言から1週間後、トランプ元大統領はアメリカ企業へのtiktokの売却を要求したのです。
またそれが受け入れられない場合は、アプリストアからtiktokアプリを削除し、提供を禁止すると命じました。
しかし、アメリカ国内でtiktokの利用を禁止する大統領令は、2021年に次のバイデン政権で取り消されたので、現在もこれまで通りtiktokを利用できます。
このようなニュースを知っていると、「本当にtiktokを使っても良いの?」と不安になりますよね。
個人情報の収集について心配なときは、プライバシーポリシーに個人情報の取り扱いについて書かれていますから、ぜひチェックしてくださいね。
投稿動画から個人情報が流出する可能性がある
動画を投稿すると、その動画から個人情報が流出する可能性があります。
2014年にアメリカの調査会社であるForrester ResearchのJames L. McQuivey博士は次のように発表しました。
1分の動画から伝わる情報量は、文字に換算すると180万語、ウェブページでは3,700ページ分に相当するのです。
たった1分間の動画が、それだけの情報を視聴者に与えるなんて驚きですよね!
動画からは顔や名前だけではなく、居住地、学校、生活範囲、交友関係など、たくさんの情報を特定される可能性があります。
投稿動画が増えるほどリスクは高くなりますから、常に個人情報の流出を防ぐ配慮が必要です。
投稿動画が二次利用される可能性がある
1度動画を投稿すると、その動画が無許可で利用される可能性があります。
tiktokでは、初期設定のままでは視聴した動画を自由にダウンロードすることができます。
ダウンロードされた動画は、第三者が編集して特定の部分を切り抜いてアップロードする「切り抜き動画」として利用できます。
また、投稿者が動画を削除したとしても、ダウンロードされていれば、その動画が再度アップロードされる可能性もあります。
悪意を持って編集、投稿されるときもありますから、注意が必要です。
1度投稿した動画は永遠にネット上に残ると考えて、気を付けて投稿しましょうね。
炎上や誹謗中傷などのバッシングを受ける可能性がある
動画の投稿には、その動画のコメント欄が炎上する、誹謗中傷をうけるリスクがあります。
炎上とは、ネット上で特定の対象に批判が殺到する、たくさんのブログや掲示板でバッシングが行われる状況を指します。
tiktokは匿名ですから、批判コメントを思いのままに書き込むユーザーもいます。
過激な動画はシェアされやすいので「いいね」やコメントも集めやすいですが、それだけ炎上する可能性も高まるのです。
炎上してしまうと、投稿者自身がバッシングを受けるだけでは済まない場合もありますよ。
- 過去の動画から氏名や学校、居住地、交友関係といった情報が集められ、公開される
- 家族や友人、恋人が誹謗中傷を受ける
見ず知らずの人からバッシングを受け、自分の個人情報が拡散される事態は、多くの人にとっては辛い状況であることに間違いありません。
それまでの生活が一変してしまう可能性もありますので、注意が必要です。
tiktokを見るだけであれば安全!アカウント設定が大切
子どもがどうしてもtiktokを見たいと言うんだけど、安全に見れる方法はあるの?
tiktokを見るだけのときでも、次のようにアカウントを設定すると、安全に視聴ができますよ。
tiktokを安全に見る方法 |
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安全にtiktokを使えるように、一つずつチェックしていきましょう!
アカウントの登録をせずにtiktokを視聴する
最も安全な方法は、アカウントの登録をせずにtiktokを視聴することです。
アカウント登録するには、tiktokに個人情報の入力をする必要があります。
tiktokからの情報漏洩や炎上などが気になる場合は、アカウント登録せずに視聴しましょう。
アカウントの登録をせずに見るだけの場合でも、「いいね」やコメントの閲覧、動画のシェアはできますよ。
しかし制限される機能もありますから、アカウント登録なしで具体的にどのようなことができるのか、後ほど詳しく説明しますね。
tiktok登録専用のメールアドレスを使う
普段使っていないメールアドレスでtiktokに登録すると、友人や知人にアカウントがバレにくくなります。
tiktokには、連絡先を知っているユーザー同士を、おすすめのアカウントとして紹介する機能があります。
友人が知っているメールアドレスや電話番号で登録すると、このおすすめアカウントに表示されるので、個人のアカウントがバレやすくなりますよ。
あなたがtiktokでの子ども同士のつながりを懸念しているのであれば、tiktokに登録するためだけのメールアドレスを作成するのもおすすめです。
誰も知らないtiktok登録専用のメールアドレスを利用すれば、アカウントが友人にバレる可能性も低くなります。
メールアドレスはGmailでも簡単に作成できますから、心配な場合はぜひ活用してくださいね。
アカウントの公開範囲を非公開に設定する
アカウントを作成後に非公開に設定すると、アカウントの存在が他のユーザーにバレにくい上に、個人情報漏えいを防ぐ対策もできますよ!
tiktokアプリでのアカウントの非公開設定は、次の流れで変更できます。
- 右下のプロフィールを選択
- 右上の≡のマークを選択
- 設定とプライバシーを選択
- 「アカウント」の項目のプライバシーを選択
- 「見つけやすさ」の項目の「非公開アカウント」をタップしてオンにする
- 「非公開アカウント」のチェックが青色に変われば非公開設定完了
アカウントの非公開設定には、個人情報の情報漏えいを防ぐ4つのメリットがありますよ。
tiktokのアカウントを非公開に設定するメリット |
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子どもが動画を見るだけであれば、アカウントを非公開に設定するだけで、プライバシーを守るための多くのメリットが得られますね。
しかしその一方で、非公開設定での動画投稿には、たくさんのユーザーに動画を見てもらえないといったデメリットもありますよ。
子どもが望むtiktokの使い方や、親子で決めたルールに応じて使い分けてくださいね。
非公開設定は簡単に変更できますし、安全性も高いです。
子どもと相談しながら、積極的に活用してくださいね。
個人を特定できない名前やアイコンを設定する
アカウントを作成するときは、個人を特定できないような名前、アイコンを設定しましょう。
でも、非公開設定にしていたら、他のユーザーの目にはつかないんじゃないの?
私も非公開設定にしていれば、個人の特定はできないと思っていました。
ですが、実は非公開アカウントでも、名前やアイコンは他ユーザーに表示されてしまうのです。
tiktokのアカウント名やアイコンに個人を特定できる情報を載せていると、そこからあなたの個人情報が第三者に知られる可能性があります。
個人を特定できないユーザー名、アイコンにすると、さらに安全に利用できますよ。
過激な内容やネガティブなコメントを控える
tiktokでアップロードされた動画に、過激な内容や、ネガティブなコメントをするのは控えましょう。
動画に対するネガティブなコメントを読んだ他のユーザーから、さらにバッシングを受ける可能性もあります。
動画の投稿者が炎上し誹謗中傷を受ける原因にもなりますし、コメントをしたユーザーが誹謗中傷を受ける場合もあります。
感情のままにコメントせず、人を傷つけたり、馬鹿にしたりするような内容ではないか、今一度読み返して送信するように心がけましょうね。
怪しいダイレクトメールが届いても返信しない
知らない人からtiktok経由でダイレクトメッセージが届いても、返信しないようにしましょう。
知らない人から届くダイレクトメッセージへの返信は、詐欺や出会い目的の事件に繋がる可能性があります。
友人以外から送信されたダイレクトメッセージは、無視をするのが賢明です。
詐欺などに利用されやすいtiktokのダイレクトメールですが、実は利用には年齢制限があるのです。
tiktokのダイレクトメールを利用できるのは、16歳以上のアカウント登録済みユーザーのみです。
13~15歳のユーザーアカウントでは、ダイレクトメール機能は自動的にオフに設定されます。
また、16~18歳のユーザーの親および保護者は、「ペアレンタルコントロール」によってダイレクトメールを制限できます。
ペアレンタルコントロールについては、次で詳しく説明をしますね。
機能を制限できない場合は、知らない人からのダイレクトメールに返信をしないよう気を付けましょう。
未成年にはペアレンタルコントロール機能を利用する
ユーザーが未成年の場合は、ペアレンタルコントロールを積極的に利用しましょう。
ペアレンタルコントロールとは、未成年のユーザーの安全を守るために親や保護者がtiktokの一部機能を制限できる設定を指します。
ペアレンタルコントロールを使用すれば、次のように制限をかけられますよ。
- 1日にtiktokを視聴できる時間の長さを設定できる
- 子どもにとってふさわしくないコンテンツが表示されないよう設定できる
- 動画、ハッシュタグ、LIVEの検索可否を設定できる
- 子どものアカウントを公開にするか非公開にするかを設定できる
- 他のユーザーに、子どものアカウントがおすすめユーザーとして表示されないよう設定できる
- ダイレクトメッセージを完全にオフにしたり、メッセージを送信できるユーザーを制限できる
- 子どもが「いいね」した動画を視聴できるユーザーを制限できる
- 子どもが動画を投稿した場合、コメントできるユーザーを制限できる
このように、親および保護者の判断で、子ども用アカウントの一部機能に制限をかけることができます。
特にユーザーが未成年の場合は、どこまで、どのようにSNSの使用を許可するかは悩ましい問題です。
ペアレンタルコントロールを使用し、子どもと保護者の双方が納得できるSNSとの付き合い方を見つけてくださいね。
tiktokを見るだけならアカウントなしがおすすめ!
先ほどもお伝えしたように、最も安全にtiktokを利用するおすすめの方法はアカウントを作成せず視聴することです。
また、ウェブ版よりもtiktokアプリで視聴する方が、より制限が少なく利用できますよ。
でも、子どもはtiktokを見るだけで、アカウントを作らないことに納得してくれるかしら…。
確かに、子どもがアカウントなしでの視聴に納得してくれるのかは心配ですよね。
アカウントなしでできることが少ないと、子どもが満足せず、結局また話し合い…という可能性もあります。
ですが、ご心配なく!アプリ版を利用して見るだけであれば、tiktokアカウントなしでもできることは多いのです。
ここでは、アカウントの有無によるtiktokでできることの違いを紹介します!
ウェブ版とアプリ版の違いと合わせて紹介しますので、子どもとtiktokの使い方を相談するときには、ぜひ参考にしてくださいね。
アカウントなしでtiktokを見るにはアプリがおすすめ!
アカウントなしでtiktokを利用する場合、ウェブからよりも、アプリから視聴することをおすすめします。
ウェブ版のtiktokでは、アカウントなしだと機能の制限が多すぎることがその理由です。
ウェブ版のtiktokでは、見れる動画の数は2つまでで、「いいね」もできずコメントも見れません。
3つめの動画を見ようとしても、アプリの利用を勧める表示が画面いっぱいに出てきて、それ以上操作できなくなります。
tiktokの運営会社も、ウェブでの利用は想定していないようです。
アカウントなしでtiktokを利用するときはアプリストアから「tiktok」を検索して、出てきた音符マークのtiktokアプリを利用しましょう。
アプリからの利用であれば、アカウントなしでも視聴できる動画の数に制限はありませんし、「いいね」やコメントもできますよ。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンからtiktokを検索したときに、表示されるのはウェブ版です。
アプリ版tiktokを利用することを、覚えておいてくださいね。
アカウントありとなしで使える機能は違う?!
tiktokを見るだけであれば、アカウントなしでもアプリ版tiktokを楽しむことができますよ!
アカウントの有無でできること、できないことをチェックしてみましょう。
アカウントなし | アカウントあり | |
動画視聴 | 〇 | 〇 |
いいね |
△ ※ただし「いいね」した動画一覧は見られない |
〇 |
コメント閲覧 |
△ ※ただしコメントへのいいねと、コメント投稿はできない |
〇 |
保存 | × | 〇 |
ダウンロード | 〇 | 〇 |
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検索 | 〇 | 〇 |
ユーザーフォロー | × | 〇 |
動画撮影 | 〇 | 〇 |
動画投稿 | × | 〇 |
アカウントなしだと、「いいね」した動画を見返せない、コメントや動画の投稿ができないなどの制限はありますが、動画閲覧は制限なくできますよ。
私は動画を見る専門でtiktokを利用していますが、アカウントなしで利用できる機能だけでも、十分tiktokは楽しめます。
そんな私が思うアカウントなし利用の大きなデメリットは、気に入った動画を後から見返せない点です。
好きな動画は保存して、いつでも見返したくなりますよね。
しかしアカウントなしでは、「いいね」した動画一覧を見返せず、動画の保存もできません。
tiktokでは動画の視聴履歴を確認できませんから、保存できないとなると、手探りでその動画を見つけ出すしかありません。
膨大な数の動画から、目当ての動画を探し出すのは至難の業です。
動画のダウンロードはできるけど、すぐにスマホの容量がいっぱいになってしまうよね。
そんなときは動画のシェア機能を利用してURLを保存し、あとから動画を見返しましょう。
動画視聴画面の右下にあるこのような矢印から、他のアプリやSNSへ動画を共有できます。
利用しているメモアプリにリンクを共有しておけば、いつでもお気に入りの動画を見返せますから、ぜひ活用してくださいね!
まとめ
- tiktokを見るだけであれば危険性は低い
- tiktokを見るだけの利用には、ダイレクトメールを悪用した事件に巻き込まれる、中国により個人情報が収集されるリスクがある
- tiktokへの動画投稿には、個人情報が流出する、動画が二次利用される、炎上や誹謗中傷を受ける危険性がある
- tiktokを最も安全に見る方法は、アカウントを作成しないこと
- アカウントを作成するときも、個人を特定されないように匿名で運用し、アカウントを非公開にすると安全にtiktokを利用できる
- 過激な内容のコメントを控える、怪しいダイレクトメールを無視することで、誹謗中傷を受けたり、事件に巻き込まれたりする危険性を低くできる
- 未成年が利用するときは、保護者が子どものtiktokアカウントの機能を制限できるペアレンタルコントロールを積極的に活用する
- tiktokを見るだけの利用は、アカウントなしであっても、動画視聴、投稿動画への「いいね」、コメント閲覧ができる
- アカウントなしでは「いいね」した動画を見返すことができないので、そんな時は動画のシェア機能を利用すると、動画のURLからいつでも見返せる
アカウントなしで利用する、もしくはペアレンタルコントロールを活用すれば、安全にtiktokを利用できるとわかりましたね。
万が一動画投稿をする場合も、個人情報の流出には十分に気を付けましょう!
この記事で、tiktokの使い方を決める話し合いのお手伝いができることを願います♪
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