引っ越しするので観葉植物をどうしようか迷っていて…。枯れてはいないけれど新しい部屋にちょっと合わないし。
杏さんは観葉植物を捨てることを考えているようですね。
いろいろな事情で観葉植物を捨てる場合がありますが、観葉植物に手を加えずにそのまま捨てることはできません。
一番処分が大変なのは、燃えるごみ、燃えないごみのどちらにも分別できない土です。
どのようにして観葉植物を捨てるとよいのか、その方法を解説しますね。
枯れてしまったならば処分するしかありませんが、まだ元気な観葉植物を捨てるかどうするかについてはもう一度考えてみましょう。
これまであなたを癒やしてくれた観葉植物には感謝の気持ちでいっぱいですよね。
この記事を通して、あなたと観葉植物にとって一番幸せな選択ができるようになりましょう。
観葉植物を捨てるには3つに分別!だが土は捨てられない
観葉植物がいらなくなったからといって、そのまま燃えるごみや粗大ごみに出してはいけません。
手をかけたくない、またはたくさんの観葉植物を捨てる場合には、有料で産業廃棄物処理業者に依頼するのがよいでしょう。
造園関係の業者で引き取ってくれるところもありますが、これもお金がかかりますし引き取ってくれる業者はとても少ないのが現状です。
この記事では自分で観葉植物を捨てる方法を解説します。今まであなたを癒してくれた観葉植物に感謝しながら正しい方法で処分してくださいね。
まず観葉植物を次の3つのパーツに分類しましょう。
- 植物
- 土
- 鉢
そのまま捨てるわけにはいかないのね。いやな予感はしていたけれどもやはり…。
植物本体は鉢から抜いて小さく切って捨てる
まず、観葉植物を鉢から抜いて捨てられる大きさにする方法から解説します。
植物を鉢から抜くのは思ったより大変で工夫が必要
手順としてみると簡単そうに見えますが、植物を鉢から抜く作業に苦戦する人が多くいます。
購入してから2、3年以上たっている植物は根がとても生長して大きくなっていますから、なかなか鉢から抜けません。
土は乾いている方が抜きやすいので、水やりを中止してしばらくしてから抜く方が楽に抜けますよ。
また、ナイフのような平たい形状のもので鉢と土の間に隙間を作るのも抜きやすくするコツの1つです。
それでも抜けないようならば、以下の方法を上から順番に試してくださいね。
- 鉢の側面全体を上から下に向かってかなり強くたたく
- 土に近い植物の茎部分をもって宙に浮かせ、鉢の縁を木槌などでたたく
- 鉢を逆さまにして底を木槌などでたたく
これらを試しても植物が抜けなければ、鉢を壊す以外方法はありません。
素焼きの鉢ならば金槌で割れますが、プラスチックの場合は頑丈なはさみやニッパーを使って切りましょう。
かなり大変な作業なので、くれぐれもけがをしないように気をつけてくださいね。
抜いた植物を細かくする!場合によってはのこぎり使用
抜いた植物は、まず根についている土をよく払い落としましょう。
そして、植物本体をはさみやのこぎりを使って小さくします。
あなたの住んでいるところが、植物を袋に入れて可燃ごみとして出せる自治体であれば袋に入る大きさに切りましょう。
少し大きめでも、薪のようにまとめて紐で結んだ状態にすれば引き取ってくれる自治体もあります。
中には粗大ごみとして出すように指定されている場合もありますから、必ずあなたの住んでいる自治体の決まりを事前に確認してくださいね。
土が一番の厄介者!あなたに合った処分の仕方は?
観葉植物を捨てるときに一番面倒なのが土の処分です。
土は燃えませんし粉砕機などごみ処理施設の機械を故障させてしまう恐れがあるので、ごみとして受け付けない自治体がほとんどです。
ただしごみ処理施設の能力は自治体によって大きく違うので、まずはあなたが住んでいる自治体に問い合わせることをおすすめします。
自治体が受け付けていない場合は、処分の仕方として以下の選択肢から選んでください。
- 自宅の庭にまく
- 土を引き取ってくれるホームセンターや園芸店を探して依頼する
- 産業廃棄物を取り扱う業者に料金を払って引き取ってもらう
庭がある家に住んでいるならば、問題なく自分の庭に土をまけますね。
私はアパート暮らしで庭がないから、近くの公園の植え込みにまこうかな!
庭がないからといって公園や他人の家の庭に許可なく土をまくのは絶対にやめましょう。
驚くかもしれませんが、公園に土をまいても不法投棄として処罰の対象になりますよ。
その上残念なことに、ホームセンターや園芸店で引き受けるところはとても少ないようです。
私の家の近くにあるいくつかのホームセンターは、ネットでは引き受け可能と紹介されていましたが、実際に確認したら引き受けてくれるお店は1軒もなくて驚きました。
新しく観葉植物を購入したら、それと同じ量の土だけ引き取りますというホームセンターが1軒だけ見つかりました。
土を捨てるのがこんなに大変だと知ってびっくりしたわ。観葉植物を買うときに土の捨て方まで考える人って少ないわよね。
庭がない場合は、産業廃棄物処理業者に有料で引き取ってもらう以外方法はなさそうですね。
鉢は自治体の決まりを守って捨てればOK!
鉢の素材は大抵の場合、プラスチックか素焼きの陶器ですね。
素材を確認して居住する自治体の決まりに従って処分するだけなので、土と違って特に難しいことはありません。
きれいに洗って保管して、いつかまた鉢として使うという方法もありますよ。
観葉植物を捨てるのは思ったより大変なのね。私のパキラはまだ枯れていないし、捨てるのはかわいそうかなぁと思ってきちゃった。
確かに植物も一生懸命生きているので、簡単に捨てる決心をするのはかわいそうですね。
しかしあなた自身の事情もあるはずですから、もう一度頭を整理して観葉植物を捨てるかどうか決めましょう。
観葉植物を捨てるタイミングの鍵は植物とあなたの状態
観葉植物を捨てるタイミングは大きく3つに分けられます。
- 枯れてしまった場合
- 大きくなりすぎたり形が崩れてきたりしてあなたが飽きてしまった場合
- 引っ越しなどで運搬が難しい場合
あなたがどの場合に当てはまっているのかを確認すると、気持ちがすっきり整理できると思いますよ。
もう一度よく考えて、パキラを捨てるか決めることにするわ。もやもやしながら捨てるのはよくないわね。
枯れてしまったときはやむを得ないので捨てる決心を
枯れてしまった場合には処分する以外の選択肢はありませんね。
一見枯れているように見えても、観葉植物の生命力はかなり強いので実は元気がないだけで枯れていないこともよくあります。
枯れていないけれども休眠中のときは、葉も落ちてすっかり枯れたように見えます。
見極めるポイントは根と枝の状態なので、よく観察してくださいね。
枝については、折れていたり弱い力でもすぐに折れてしまったりする場合は枯れていると判断してよいでしょう。
大きくなりすぎたり形が崩れたりしてきた場合は?
枯れてはいないけれども処分を考えるということは多々ありますので、観葉植物には申し訳ありませんが、捨てるタイミングだといえます。
長年育てている間に大きくなりすぎて置いておけなくなったり、変な形になってしまって家にふさわしくなくなったり、観葉植物を捨てる事情はいろいろでしょう。
剪定して元気な枝を挿し木する方法はありますが、忙しいあなたに要求するのは難しいことだとわかっていますよ。
そして、長年あなたを癒してくれた観葉植物だけれども飽きてしまうこともあると思います。
あなたの事情を優先するのは当然のことですから、あまり気にしないでくださいね。
引っ越しで観葉植物を運搬する必要がある場合
観葉植物の搬送をしない引っ越し業者もありますので、問い合わせの必要があります。
引っ越しをすることになった場合、観葉植物をどうするか迷う人も多いでしょう。
引っ越し先に置く場所があるか、新しい部屋にマッチするか…。
手がかかっても観葉植物を引っ越し先に運ぶかどうかはあなたの判断ですね。
引っ越しを機会に観葉植物を捨てる決心をするのはよいタイミングだといえます。
枯れていないし、これからもあなたの観葉植物を育て続けたいときには以下の注意点を確認して新しい家に運びましょう。
引っ越し業者に観葉植物の運搬を断られてしまった場合は、宅配便の利用か自分で運ぶかの選択になりますよ。
観葉植物を捨てるのがかわいそうで決心できないとき
私は引っ越しがあるし長い間育ててきて飽きてきているし捨てるべきよね。枯れていないからかわいそうなきもするけれども。
杏さんは観葉植物を捨てることにしたようですが、枯れていないからかわいそうだと感じていますね。無理もないことだと思います。
杏さんと同じように観葉植物を捨てることに心の整理がつかないあなたに、伝えたいことが2つあります。
1つはあなたの気持ちのとらえ方、もう1つは観葉植物を捨てない道のご案内です。
捨てるときは観葉植物にありがとうを伝えよう
観葉植物を捨てることを決めたのだけれども、やはりかわいそうな気持ちが残っているあなたはとてもやさしい人ですね。
少しでも心のケアができればと思い、アドバイスをお伝えします。
「今までお世話になりました。ありがとう。」と伝えて処分するのが植物にとって幸せなことですよ。
枯れてしまった観葉植物はあなたの代わりに邪気を取りこんで、身をもってあなたを守ってくれたのです。
そして風水の世界でも、邪気を取りこんでくれて枯れた植物を家に置いておくのはよくないとされています。
枯れていなくても飽きてしまったという植物については、あなたの心の状態と今まで育ててきた植物の相性が合わなくなってしまったのでしょう。
あなたが好きだと感じられなくなった観葉植物と一緒にいるのは、あなたにとっても観葉植物にとっても幸せなことではありません。
これも風水で重要だとされている「家の中を気持ちのよい状態に保つ」という考えに反することになります。
参考までに風水の考え方を出しましたが、いうまでもなく観葉植物はあなたの心を癒やすために存在するものです。
あなたがあなた自身を大切にするために、今までお世話になった観葉植物に感謝の気持ちをもって処分すれば、気持ちもすっきりしますよ。
私もちゃんとパキラに心からありがとうを伝えてさようならをするわ!
観葉植物がかわいそうだと思ったら捨てる以外の道も
やはりかわいそうなので捨てることはできないというあなたは、他の道を探りましょう。
まず、あなたの知り合いなどで観葉植物をもらってくれる人がいないか聞いてみましょう。
家の前に鉢植えなどを並べて「ご自由にお持ちください」と張り紙が貼ってあるのを見たことがありませんか?
このような方法で育ててくれる人を探し、観葉植物を引き取ってもらうのも1つの方法ですね。
フリーマーケットサイトやネットオークションに出せば、運がよければ買い取ってもらえるかもしれません。
ただし買い手が決まるまでに時間がかかったり送るための梱包や送料などがかかったりして、思いのほか大変な作業になることを覚悟しておきましょうね。
園芸店に引き取ってもらうのも案としてはありますが、引き取ってくれる園芸店を探すのはなかなか大変です。
リサイクルショップは観葉植物を引き取り対象にはしていません。しかし鉢だけは引き取ってくれる店もあるようです。
まとめ
- 観葉植物が不要になっても、そのまま燃えるごみや粗大ごみとして捨てることはできない
- 観葉植物を捨てるときは、植物、土、鉢に分ける
- 植物本体、鉢は住んでいる自治体の決まりに従って捨てる
- 土の処分方法として考えられるのは、自宅の庭にまくか有料で産業廃棄物を取り扱う業者に引き取ってもらう
- 土の引き取りをしているホームセンターや園芸店もあるが、大変数が少ない
- 観葉植物を処分するタイミングは、枯れた、飽きた、引っ越しなどで運搬が難しいとき
- 癒やしを提供してくれた観葉植物に感謝して捨てるとよい
- 捨てずに知り合いなどに譲る、フリーマーケットサイトで売る、園芸店で引き取ってもらうなどの方法もある
観葉植物はあなたの暮らしに豊かさや癒やしをもたらしてくれます。
観葉植物を捨てるという選択をすることはやむを得ませんが、その場合には面倒がらずにルールに基づいて処分しましょう。
そして心を込めてありがとうの気持ちを伝えたら、あなたの観葉植物は最後までとても大切にされたことになりますよ。
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