虫には様々な種類がいますが、気になるのは夏に多く発生する蚊ですよね。
私は蚊に刺されやすいから夏は苦手なの。
実は、たくさん汗をかく人や体温が高い人は刺されやすいと言われています。
かゆくなるだけなら刺されても問題ないと思っていませんか?
気持ちはわかるのですが、ただかゆくなるだけではないのです。
虫に刺されることは感染症を引き起こす原因になりかねません。
2014年8月には東京でデング熱のウイルスを持つ蚊が発見され、69年ぶりに国内感染が確認されたことを考えると他人事ではないですよね。
感染症なんて怖い!刺されやすい人はどんな対策をすればいいの?
刺されやすい理由と服装や臭いなどの対策を知れば、刺される頻度を減らせるかもしれませんよ。
今できる対策を取り入れて虫に刺されにくい快適な夏にしましょう!
虫に刺されやすい人の対策として屋内でできることは?
怖い話ですが、人を最も多く殺している虫は蚊だということを知っていますか?
蚊は、マラリアや日本脳炎、デング熱、ジカ熱などの病原体を媒介して、多くの人が亡くなる要因を作ってきました。
あなたにはその被害にあってほしくありません。
蚊に刺されやすい人は具体的にどのような対策を取ればいいのでしょうか?
まずは室内でとるべき対策を見ていきましょう!
小さな隙間ももれなくふさいで蚊の侵入を阻止しよう!
まずは入り込む隙間をなくすことが重要です。
ただし、蚊は非常に小さな隙間からでも侵入が可能なので、しっかり閉めているつもりでも網戸のほつれや穴があれば簡単に入ってきます。
こまめにチェックして見つけ次第修復しましょう。
網戸のない窓は開けっ放しにしない方がいいですね。また、人の出入りと同時に侵入することもあるので、ドアはなるべく速やかに開閉しましょう。
ちなみに、家の周りの水たまりをなくすことも大切です!
植木鉢の受け皿に溜まった水を放置していませんか?
放っておくと蚊の幼虫「ボウフラ」の発生源になってしまいます。溜まった水はこまめに捨てましょう。
発生源を無くすことが繁殖防止になり、虫に刺されやすいあなたを守ることにつながりますよ。
夜の対策で快眠!虫よけグッズで蚊のいない空間に
蚊のいない空間を作るにはどうしたらいいの?
侵入経路の対策ができたら後は蚊のいない空間を作りたいですよね。ここからは虫よけグッズの力を借りましょう!
虫よけグッズは基本として「ワンプッシュ型スプレー」「液体蚊取り」「蚊取りマット」「蚊取り線香」の4種類が販売されています。
購入の際には必ず蚊に効くものであることを確認しましょうね。
「医薬品」や「防除用医薬部外品」の記載があり、効能や適用害虫等に「蚊」と記載されているものを選ぶといいですよ。
使用期間は商品によって異なるので事前に確認し、使用上の注意をよく読んで使用してくださいね。
蚊は日中から夜にかけて屋内に侵入し、タンスの裏や物陰に隠れてじっとしていて、夜中から朝方にかけて活発に動いて血を吸う習性があります。
夜は寝る直前ではなく、それよりも前から虫よけグッズを使っておくと効果的です。
部屋に蚊がいないと思っても油断は禁物ですよ。夜は早めの時間帯に使用して、蚊が出ない状態にしてから寝れば、夜中に刺されたかゆみで目覚める可能性が低くなりますね。
夜中から朝方にかけて活発に動く習性がありますが、蚊の種類によっては朝方・日中・夜と吸血の時間帯に違いがあります。
虫よけグッズは時間に関係なく使用することでさらに効果を期待できますよ。
おすだけベープは部屋の中で1回押すだけなのに効きめが24時間持続するので、使い忘れも起こりづらい優れものです。
24時間効果が持続するので、活動時間が違う蚊にも効果が期待できますよ♪
屋内では柑橘系の香りがするアロマオイルの使用も効果的です。
お部屋がいい香りになり、虫よけ効果も期待できるなんて一石二鳥ですね。
もちろん香りは好みが分かれますので、刺されやすいと感じていて柑橘の香りが苦手でなければぜひ試してみてください♪
虫に刺されやすい人の対策!屋外ではこれがおすすめ
次は屋外で注意すべき点を見ていきましょう。
国内に100種類もいると言われる蚊ですが、人間の血を吸うのはヒトスジシマカ(ヤブカ)やアカイエカなどの20種類程度です。
すべての蚊が人の血を吸うように思われるかもしれませんが、そうではありませんよ。
普段は樹液や果汁、花の蜜を吸っていて、人の血を吸うのは産卵をひかえたメスだけなのです。
それでもやはり、屋外では屋内よりも蚊に刺されやすいと言えます。しっかり対策してお出かけしましょう♪
虫よけにはゆったりした淡い色の服がおすすめ
なぜゆったりした服や淡い色の服を着るといいの?
なぜなら蚊が服にとまっても針が肌に到達しないからです。
屋外ではなるべくゆったりとしたシルエットの服を着ると蚊に刺されにくくなりますよ。
とはいえ、いつもゆったりした服を着るわけにも行かないので、蚊が多く発生しそうな公園や草むら、竹藪や雑木林などに行く際に取り入れるといいですね。
日中は直射日光が当たらない木陰などに潜んでいることが多く、比較的刺されやすいので注意しましょう。
ゆったりした服は動きやすいのも魅力です。キャンプが好きなあなたや、公園に行く機会の多いあなたには特におすすめですよ。
万全を期すなら長袖長ズボンを心がけ、できる限り肌の露出をおさえることがポイントとなりますので覚えておきましょう。熱中症対策も忘れずに行いましょうね。
シルエットだけでなく服の色も関係していますよ。蚊は黒や青、赤など濃い色の服を好む傾向があると言われています。
濃い色は避け、白やベージュ、黄色などの淡い色の服を選ぶといいですね。
淡い色は濃い色よりも太陽の熱の吸収率が低く、暑くなりにくいというメリットもありますよ。
柑橘の香りとディートやイカリジン配合の虫よけを
私も刺されやすいからなるべく効果の高い対策をしたいんだけど、蚊が嫌いな臭いや成分はどんなものがあるの?
蚊は柑橘系の匂いを嫌う性質を持っています。みかんの皮を燃やして虫よけに使っていたこともあるくらいです。
柑橘系の香り成分が入った虫よけリングなども販売されていますよ。
虫よけリングはブレスレット型のアイテムです。蚊が嫌いな臭いの植物精油が使われているため虫よけ効果が期待できます。
100円ショップで有名なダイソーでも購入可能なので、ぜひチェックしてみてください。
長時間外出する場合は「ディート」や「イカリジン」という成分が含まれた虫よけ剤を使うといいですね。
天使のスキンベープも防除用医薬部外品に該当していますよ!
蚊を近づけないという虫よけではなく、近寄って肌にとまっても刺せないようにするという薬剤なので、塗りムラがないように使うことがポイントです。
虫よけとして非常に効果的なのですが、年齢により使用回数が決まっています。
12歳未満の子どもに使用する場合は「保護者等の指導監督の下で、指定回数を目安に使用すること」、「顔には使用しないこと」という2つの決まりがあるのです。
子どもに使用する際はパッケージの注意書きをよく読んでからにしましょうね。
エアゾールタイプは子どもに直接スプレーせず、いったん大人の手に取ってから子どもの肌に塗ることで吸い込みを防げますよ。
「イカリジン」には年齢による使用回数の制限はなく、顔に使用しても問題ありません。
「イカリジン」にも「ディート」と同様の効果が期待できますが、「ディート」の方が対策できる虫が多いという違いがあります。
蚊に対しての対策としてはどちらの成分も同じなので、使う人の年齢も気にしながらうまく使い分けるといいですね。
ただし、一度塗ると一定時間効果が持続するので、過剰に使う必要はありません。
※水に濡れると効果が薄れる可能性があります。
屋内での対策を紹介する際にもお伝えしましたが、蚊の吸血時間帯は種類によって違いがあるため、外出時間に関係なく使用するのがおすすめですよ。
汗をこまめに拭いたり体温を低下させたりすることも虫よけになるの?
あなたもそんなことで対策になるのか不思議に思っていませんか?
この後蚊に刺されやすくなる原因と合わせて理由を解説していきますね!
虫に刺されやすい理由は?刺されにくい人と何が違うの?
蚊は人や動物が発する二酸化炭素、匂い、温度などを認識して吸血源を感知していると言われています。
人や動物の呼吸で二酸化炭素がわずかに多くなっている場所を見つけることができるのです。
虫は私たちの想像を超えるような能力で人の位置をうまく把握しているのですね。
さらに人や動物が出す様々なにおいを感知しながら近づいて、最後は体温を手がかりにして肌に着地し吸血します。
では、蚊に刺されやすいと言われているのはどんな人なのでしょうか?
汗をかくと蚊に刺されやすいと言われる理由は、二酸化炭素、におい、温度の3つの手がかりがそろった状態になっているからなのです。
汗は運動や気温の上昇などで体温が高くなった時に出ますよね。
運動することで酸素が不足した筋肉に乳酸が産生され、体(血液)が酸性に傾きはじめます。
これを中和する働きが活発化した結果として、二酸化炭素が余分に吐き出されるのです。
この時点で既に二酸化炭素と温度の2つの手がかりがそろいました。ここに「汗のにおい」が加わることで3つすべてがそろってしまいます。
「汗臭い」という言葉があるように、汗といえば嫌なにおいのイメージがありますよね。
意外だと思われるかもしれませんが、本来汗は無臭なんですよ。
特にほとんどの体表面に存在するエクリン腺から出る汗にはにおいがありません。
それではなぜ汗は不快なにおいを発してしまうのでしょうか?
原因には細菌が関係しています。皮膚の上に残った汗は角質や皮脂と混ざり、細菌等によって分解される過程でにおい物質が発生してしまうのです。
つまり、体に皮脂や汚れ、垢や古い角質が多くついている人ほど汗のにおいは強くなるということです。
肉中心の食事ばかりとると、過剰な脂質がアポクリン腺を活発化させてしまい、においの原因になってしまうので気をつけましょう。
逆に言えば、体温が低くて二酸化炭素排出量が少なく、汗のにおいがしない人は蚊のターゲットになりにくいということです。
蚊のターゲットにならないためにも、汗をかいたらタオルなどでこまめに拭き取りましょうね。
また、冷却や制汗効果のあるスプレーやシートは無臭タイプのものを活用するようにしましょう。
フローラルの香りの商品をよく見かけますが、「フローラルの香り=花の香り」です。
そもそも蚊が樹液や果汁、花の蜜を吸っていることを考えると虫よけの効果を期待して使用するのは避けたほうがいい理由もわかりますね。
お酒を飲んだときもよく蚊が寄ってくる傾向にあります。その理由は息から出る二酸化炭素の量が増えるからだと考えられています。
アルコールを体内で分解することで二酸化炭素が発生しますし、ビールなどには炭酸として二酸化炭素が溶けています。
このことを考えると、お酒を飲んだ時に蚊が寄ってくるのは仕方がないのかもしれませんね。
さらに蚊は暗い色も好むので、狙われやすいのは黒やネイビーの服を着ている人です。
日焼けして肌が黒くなると刺される確率もアップしますので、日焼け対策もしっかり行いましょう。
大人に比べて体温が高い赤ちゃんや子どもも蚊のターゲットにされやすいと言えます。
妊娠中の女性も基礎代謝が上がり体温が高くなるので、個人差はあるものの蚊に刺されやすい傾向にありますよ。
感染症から命を守るためにも虫よけ対策は必須です。刺されやすいあなたもしっかり対策しましょうね。
虫に刺されやすい血液型はO型!?蚊にまつわる4つの噂
「O型の人が刺されやすい」というのはよく聞きますね。
他にもなんとなく聞いたことがあるけれど実際はどうなんだろう?と疑問に思うことはありませんか?
ここでは蚊にまつわる4つの噂について解説していきます!
O型の人は本当に刺されやすいの?血液型による違いは?
O型の人が刺されやすいというのは本当なの?血液型によって違いはあるのかな?
確かに「O型の人は刺されやすい」とよく聞きますよね。噂は本当なのでしょうか?
実際は他の要因の影響が強いと考えられており、必ずしもO型が刺されやすいとは言い切れません。
実は2022年8月3日に株式会社ユーグレナが「蚊に刺されやすい遺伝子タイプが多い出生地ランキング」と「蚊に刺されやすい遺伝子タイプが多い血液型」を公開しています。
O型>AB型>B型>A型の順で刺されやすいというデータだったのですが、そこまで大きな差はないと見受けられました。
他の調査ではO型>B型>AB型>A型の順で刺されやすいとする意見もあり、まだまだ研究途中なのかもしれませんね。
現段階では「明確な理由はわかっていないが、遺伝子タイプとしてはO型の人が比較的刺されやすい傾向にある」という認識にとどめておきましょう。
A型だから大丈夫ということでもないので、どの血液型の人も虫よけ対策をしましょうね!
音を利用した虫よけアプリで蚊は撃退できるの?
音で蚊を遠ざけられるアプリがあるけれど効果はあるのかな?
音を利用した「虫よけアプリ」や「超音波虫よけ」などはたくさんありますよね。
無料でダウンロードできるアプリもあるので、「使ってみたい」「効果が気になる」という意見も多いのではないでしょうか。
残念ですが、効果は期待できません。メスの蚊は聴覚が弱いため影響を受けにくいのです。
まったく効果がないとまで言われているのですよ。
2007年にこのような商品は公正取引委員会によって勧告を受けたという事実もあります。
やはりアプリだけで虫よけの効果を得るのは難しいのですね。
虫よけグッズを使ったり、汗をこまめに拭いたりするなどの対策を実践して、なるべく蚊に刺されないよう注意しましょう。
人は歳を取ると蚊に刺されにくくなるの?
歳を取ると蚊に刺されにくくなると聞いたことがあるんだけど、本当?
人は蚊に刺される経験をすると、次の5段階でかゆみの反応が起きると言われています。
<刺された回数で変化していく5段階の反応>
第1段階 | 無反応 | 刺された回数が少ないため、かゆみが出にくい |
第2段階 | 遅延反応のみ | 刺された直後にはかゆみが出ず、1日経ってから腫れやかゆみが出てくる |
第3段階 | 遅延反応と即時反応 | 刺されてすぐに腫れてかゆくなり、落ち着いてから数日後にまたぶり返す |
第4段階 | 即時反応のみ | 刺された直後だけ腫れたりかゆくなったりする |
第5段階 | 無反応 | 刺された回数が多いため免疫がつき、かゆみが出にくい |
その年齢に到達するまでにたくさん刺されているから免疫がついているということなのですが、刺されにくくなるとは言えません。
「歳を取ると蚊に刺されにくくなる」という人も確かにいますが、年齢との関連性は認められていないのです。
実は蚊に刺されていないのではなく、第5段階の無反応になっているため、刺されたことに気がついていないのかもしれませんね。
何歳になっても虫よけ対策が大切であることに変わりはありませんよ。
虫刺されに爪で×印をつけるとかゆみがおさまるの?
蚊に刺されたら、腫れたところに爪で×印をつけるとかゆみがおさまると聞いたんだけど、効果はあるの?
これもよく聞きますね。私も子供のころやっていました(笑)
しかし、爪で×印をつける方法は症状が悪化する可能性があるため、実はやってはいけないことだったのです。
虫に刺されると腫れとかゆみが症状として出ますが、その原因は虫の持つ毒成分が刺激となって引き起こされるアレルギー反応なのです。
このアレルギー反応は、物理的な刺激によって症状が悪化することがわかっています。
蚊に刺されたときは虫さされ用の軟膏をできるだけ早めに使用して下さいね。
軟膏がない場合は、冷やすと炎症を抑える効果が期待できるのでおすすめですよ。
反対に、温めることでさらに炎症がひどくなることがあるので注意しましょう。
まとめ
- 蚊は非常に小さな隙間からでも侵入が可能なので、小さな隙間ももれなくふさぐ必要がある
- 柑橘系の香りがするアロマオイルを使うとお部屋がいい香りになり、虫よけ効果も期待できる
- 「医薬品」や「防除用医薬部外品」の記載があり、効能や適用害虫等に「蚊」と記載されている虫よけグッズが効果的
- 屋外ではゆったりとしたシルエットで淡い色の服を着ると蚊に狙われにくくなる
- 「ディート」や「イカリジン」という成分が含まれた虫よけ剤を使うと蚊が近寄って肌にとまっても刺せなくなる
- 「ディート」を12歳未満の子どもに使用する場合は指定回数を目安にする必要がある
- 「イカリジン」には年齢による使用回数の制限はなく、顔に使用しても問題ない
- 蚊は人や動物が発する二酸化炭素、匂い、温度などを認識して吸血源を感知している
- たくさん汗をかく人が蚊に刺されやすいと言われるのは、二酸化炭素、におい、温度の3つの手がかりがそろった状態になっているから
- 「O型の人は刺されやすい」という噂は嘘ではないが、実際は他の要因の影響が強いと考えられており、必ずしもO型が刺されやすいとは言い切れない
夏になるとよく蚊を見かけますが、できることなら刺されたくないですよね。
刺されやすいとお困りのあなたは特に注意して虫よけ対策を行いましょう!
無理してすべての対策を取り入れる必要はありませんが、できる範囲で取り入れてみてくださいね。
私はそもそも虫が苦手なので、たくさん発生しそうな場所には行かないようにしています。
私と同じく虫が苦手というあなたには、これが一番の対策かもしれませんね(笑)
紹介した商品以外にも虫よけグッズはたくさんあります。
屋内外問わず自分に合うものを見つけて、蚊に刺されにくい快適な夏を過ごしましょう♪
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